NHKラジオ英語番組『エンジョイ・シンプル・イングリッシュ』
2024年9月25日(水)放送分
世界に誇るメイド・イン・ジャパン
「Portable Music Players 携帯型音楽プレーヤー」
全文和訳してみました。
英語学習の参考にしてくださっている方もおられますので、訳し方が異なる2パターンで日本語訳をしました。
- スラッシュリーディング訳
英文を前から訳す
意味はほぼ直訳
テキスト巻末のWord Listの訳を使用しています - 自然な日本語訳
英文を後ろから訳す(返り読み)
意訳を含み日本語らしい文章
森崎ウィンさんのオープニングとエンディングトークも、書き起こししています。
お役に立てれば幸いです。
テキストには英文スクリプトのみ掲載されています。
オープニング 森崎ウィンさんのトーク
Enjoy Simple English.
森崎ウィンです。
毎週水曜日は「Japan’s Top Inventions」
今回の発明は「Portable Music Players」
あの「ウォークマン」の開発秘話に迫ります。
発売当初、実はあまり売れなかったウォークマンですが、若者に向けた斬新なPR戦略が、大ヒットへつながりました。
早速、聞いてみましょう。
Portable Music Players – 携帯型音楽プレーヤー
訳し方が異なる2パターンの和訳をしています。
- 放送を聞きながら英語の語順で意味を取りたい場合
→ スラッシュリーディング訳をご覧ください - 物語の全体的内容を理解したい場合
→ 自然な日本語訳バージョンをご覧ください
スラッシュリーディング訳バージョン
英文を前から訳し、意味はほぼ直訳です。
放送を聞きながらや、テキストの英文を読みながら意味が取れるようになっています。
和訳だけを読むと不自然に感じられる部分がありますこと、ご了承くださいませ。
あなたが聞くと / 「ウォークマン」という言葉を、何をあなたは思いつきますか?
多くの人は思いつくかもしれません / ポータブルカセットプレーヤーを / 方法を変えた / 私たちが音楽を聞く(方法)。
今日、私たちは知ります / どのようにこの革命的な製品が発明されたのかを。
物語は始まります / 1978年に / 東京で。
井深 大氏は、共同創業者 / 大手電子メーカーの、考えました / 良いだろうなと / もし彼が楽しむことができたら / 彼のお気に入りの音楽を / 長いフライトで。
そこで / 彼は言いました / 彼の社員に / 作るように / 携帯型音楽プレーヤーを。
開発チームは始めました / 作業を / すぐに。
その会社はすでに販売していました / 携帯型テープ録音機を、そこで / 彼ら(開発チーム)は使用しました / それ(携帯型テープ録音機)を / ベースとして。
まず、彼ら(開発チーム)は調整しました / 音質を。
それから / 彼ら(開発チーム)は接続しました / ヘッドホンを。
井深氏が試したとき / 彼ら(開発チーム)の試作品を、彼(井深氏)は気に入りました / 高品質のステレオサウンドを。
盛田 昭夫氏は、会社のもう1人の共同創業者 / その会社の、信じていました / この製品はヒットするだろうと / 若者たちに。
そこで、1979年2月、盛田氏は言いました / エンジニアチームに。
「作りなさい / 何かを / 人気になる / 若者たちに / そして / 終えなさい / それを / 夏休み前に。」
通常、1年半かかります / 開発するには / 新製品を。
今回、そのチームには / わずか4ヶ月しかありませんでした。
その試作品は使用できました / プレーヤーとして、しかし / 新しい / より小さい / ヘッドホンが必要でした。
幸運にも、会社のエンジニアチームはほぼ仕上げていました / 新製品を。超軽量ヘッドホンです。
チームは接続しました / これらのヘッドホンを、そして / 世界初の携帯型音楽プレーヤーが完成しました。
次に / それ(携帯型音楽プレーヤー)は必要としました / 興味を引きそうな名前を。
何人かの若手社員が思いつきました / 「ウォークマン」という名前を / なぜなら / あなたは音楽を聴くことができるからです / あなたが歩きながら。
しかし、全員が満足したわけではありませんでした。
高篠 静雄氏は、かつてのエンジニアは / この会社にいた、言います。
「それは造語でした、そして / 何人かの英語を話す従業員は思いました / 彼ら(英語を話す従業員)は使うべきだと / 『本物の英語』を。
大きな議論がありました。」
その議論は終わりました / 盛田氏が言ったときに、
「私たちのターゲットは若者です。
もし若手社員が言うなら / この名前が良いと、それは良い。」
盛田氏は命じました / 3万台のウォークマンが / 製造されるように。
これは2倍以上でした / 通常の量の / 新製品として。
1979年7月、ウォークマンは販売されました。
しかし、会社はたった3,000台しか売りませんでした / そのうちの(3万台のうちの)。
何が彼ら(会社)にできたでしょうか?
彼ら(会社)は決めました / 従業員を座らせることに / 電車に / 数時間。
人々は見ました / 彼ら(従業員)が音楽を聴いているのを / いつでも、どこでも。
高篠氏は言います。
「人々は話し始めました / これらの『風変わりな音楽男』について / 電車にいる。」
また、人気のある場所で、従業員は尋ねました / 若者に / 彼ら(若者)が試してみたいかどうか / ウォークマンを。
多く(の若者)は困惑しました / 最初は、ですが / いったん彼ら(若者)が付けると / ヘッドホンを、彼ら(若者)は驚きました / どれほど良い音かと。
すぐに、ウォークマンはあっという間に広まりました / 若者たちの間で。
2ヶ月以内に / 発売の / 全3万台が売り切れました。
それは大ヒットでした!
その後、それ(ウォークマン)は人気になりました / 世界中で。
「ウォークマン」という名前については、今日 / それ(単語)は載せられています / 多くの英語辞書に / そして / 意味しています / 「携帯型音楽プレーヤー」と。
自然な日本語訳バージョン
英文を後ろから訳し(返り読み)、意訳も含み日本語らしい文章にしています。
「ウォークマン」という言葉を聞いて、何を思いつくでしょうか?
多くの方が、音楽の聴き方を変えた、ポータブルカセットプレーヤーを思い浮かべるかもしれません。
今日は、この革命的な製品が、どのようにして発明されたのか見ていきましょう。
物語は、1978年、東京で始まります。
大手電子機器メーカーの共同創業者である井深 大さんは、お気に入りの音楽を長時間のフライト中に楽しめたらいいなと思いました。
そこで、井深さんは、携帯型音楽プレーヤーを作るよう、社員に指示しました。
開発チームはすぐに作業に取りかかりました。
その会社は、すでに携帯型テープ録音機を販売していたため、それをベースとして使用しました。
まず、音質を調整しました。それから、ヘッドホンを接続しました。
井深さんが試作品を試したところ、高音質のステレオサウンドが気に入りました。
会社のもう1人の共同創業者である盛田 昭夫さんは、この製品が若者にヒットするだろうと考えていました。
そこで、1979年2月、盛田さんは、エンジニアのチームに指示しました。
「若者に人気が出るものを作り、夏休み前に完成させなさい。」
通常、新製品の開発には1年半かかります。今回、チームには、わずか4ヶ月しかありませんでした。
その試作品はプレーヤーとして使用できましたが、新しい小型のヘッドホンが必要でした。
幸い、会社のエンジニアチームが新製品をほぼ仕上げていました。超軽量ヘッドホンです。
チームはこれらのヘッドホンを接続し、世界初の携帯型音楽プレーヤーが完成しました。
次に、興味を引きそうな名前が必要になりました。
数名の若手社員が「ウォークマン」という名前を思いつきました。歩きながら音楽が聴けるからです。
しかし、全員が満足したわけではありませんでした。
この会社にいた元エンジニアの高篠 静雄さんは言います。
「それは造語でした。英語を話す従業員の中には『本物の英語』を使うべきだと考える人がいました。大きな議論がなされました。」
盛田さんがこう言ったことで、議論は終わりました。
「私たちのターゲットは若者です。若手社員がこの名前を良いと言っているなら、それが良いのです。」
盛田さんは、3万台のウォークマンを製造するよう指示しました。これは、新製品としては通常の2倍以上の量でした。
1979年7月、ウォークマンが発売されました。しかし、会社はそのうち3,000台しか売れませんでした。
何ができるでしょうか?
会社は、従業員を何時間も電車に座らせることにしました。人々は、いつでもどこでも音楽を聴く社員たちを見ました。
高篠さんは言います。
「電車に乗っている『奇妙な音楽男たち』について、人々が話題にし始めました。」
また、人気のあるエリアでは、従業員が若者に尋ねました、ウォークマンを試してみないかと。最初、多くの若者が戸惑いましたが、いったんヘッドホンを付けると、若者たちは音の良さに驚きました。
すぐに、ウォークマンは若者に広まりました。発売から2ヶ月以内に、全3万台が完売しました。
大ヒットでした!
その後、ウォークマンは世界中で人気になりました。
「ウォークマン」という名前については、今日、多くの英語辞書に掲載され、「携帯型音楽プレーヤー」を意味しています。
参考資料
和訳にあたり「ソニーグループ株式会社」のHPを参考にしました。
今回は、ストーリーの元となったNHK WORLD JAPANの番組動画はありませんでした。
エンディング 森崎ウィンさんのトーク
“Walkman”という和製英語がですね、英語の辞書に掲載されたっていう、すごい快挙じゃないですか!?
それだけ世界にも広まったってことですよね。
いやー、すばらしい!
それでは、 See you tomorrow!
私の30年前の辞書にも掲載されていました。