NHKラジオ英語番組「エンジョイ・シンプル・イングリッシュ」
2024年4月8日(月)放送分
オリジナル・ショート・ストーリー
「Rock Band -バンド結成-」
全文和訳してみました。
英語学習の参考にしてくださっている方もおられますので、直訳寄りにしております。
- 直訳8割、意訳2割を意識しています
- 巻末のword listの訳をできるだけ使用しています
- 英語の語順になるべく沿わせています
- 意訳は私なりの解釈です
- 極端に意訳した部分は直訳文も記載しました
お役に立てれば幸いです。
テキストには英文スクリプトのみ掲載されています。
オープニング 森崎ウィンさんのトーク
(2024年10月の再放送時に追記します)
Rock Band -バンド結成-
コウジ:おはよう、ミノル
ミノル:おはよう、コウジ
コウジ:テレビの音楽番組見た? “Simply Enjoying Music” 昨日の夜の。
ミノル:もちろん!絶対に見逃さないよ。”The Winners” は最高にかっこいいバンドだと思ったね。
コウジ:僕らもやるべきだと思うんだ。
ミノル:やるって、何を?
コウジ:バンドを始めるのさ。
ミノル:無理だよ。この学校にはロックバンド部はないどころか、フォークソング部もないんだよ。ブラスバンド部が学校で唯一の音楽クラブじゃないか。
コウジ:学校の部活について話してないよ。
ミノル:じゃあ、何について話してるの?
コウジ:ほら、僕のお父さんの友達が音楽スタジオを所有してるよね。昨日その人が家に来た時、僕に言ったんだ、僕がいつでも無料でスタジオを使えるって。その人はこうも言ってくれたんだ、僕らがそこの備品も使えるって。
ミノル:ほんとに?おー!それはすごいね!
コウジ:だろ、だから時間や努力をかけなくていいんだよ、学校でクラブを始めようとするための。それに僕らには何の費用もかからないし。僕らがやることはバンドを結成するだけ、それで準備完了さ。
ミノル:それは素晴らしいよ、コウジ!他に誰がバンドに参加するの?
コウジ:まだ分からないよ。僕はワクワクしてたんだ、一番に君にこれを話したくて。
ミノル:分かった。じゃあ、僕たちは誰を探そうか?
コウジ:そうだな、誰かが必要だね、ベース、ドラム、キーボードを演奏する…
ミノル:僕はギターが弾けるよ。
コウジ:は?僕がギタリストだよ。
ミノル:いやいやいや、君は僕のところに来たのは、僕がギターを弾けるって知ってたからだよね?
コウジ:違うよ、僕が来たのは、僕たちが友達だからだよ、小学校以来の。僕は知らなかったよ、君がギター引けるなんて。どれぐらい上手なの?
ミノル:かなり上手いよ。
コウジ:僕より上手い?
ミノル:僕が演奏するのを聴いてみればいいよ。
コウジ:OK。じゃあ君はベースができるね。
ミノル:え?なんで?
コウジ:ギターが弾けるなら、ベースも弾けると思うよ。同じ種類の楽器でしょ?
ミノル:それは不公平だよ。(直訳:それは公平ではない。)どうして僕がベースを弾かなくちゃいけないの?君だってギターが弾けるんだから、君がやればいいさ。
コウジ:僕はギターしか弾かないつもり。それに僕がバンドのリーダーだから、僕が決めるよ。
ミノル:なんて言ったの?君がリーダーだって?
コウジ:もちろんさ!僕だからね、バンドを始めようと提案したのは。僕がリーダーで、僕がギターを弾く。いいね?
ミノル:ふん!いやだ、僕は理解できないね。
コウジ:何が問題なんだよ?
ミノル:リーダーはバンド全体を率いて、みんなをまとめないといけないんだ。君はわがままだよ。
コウジ:僕らには分からないじゃないか、僕ができるかどうか、僕らがやるまでは。
ミノル:分かるさ、僕は君のことを知っている、長い間ね。君は良いリーダーにはならないね。
コウジ:じゃあ終わりだね。僕らのバンドは正式に解散だ。
ミノル:コウジ、どうやってバンドを解散するんだよ、始まってさえないのに。
コウジ:あーそうだね…
エンディング 森崎ウィンさんのトーク
(2024年10月の再放送時に追記します)