NHKラジオ英語番組『エンジョイ・シンプル・イングリッシュ』
2025年7月24日(木)放送分
哲学者からの答え
『I Feel Left Behind』
他人と比べて落ち込む
全文和訳してみました。
英語学習の参考にしてくださっている方もおられますので、訳し方が異なる2パターンで日本語訳をしました。
- スラッシュリーディング訳
英文を前から訳す
意味はほぼ直訳
テキスト巻末のWord Listの訳を使用しています - 自然な日本語訳
英文を後ろから訳す(返り読み)
意訳を含み日本語らしい文章
森崎ウィンさんのオープニングとエンディングトークも、書き起こししています。
お役に立てれば幸いです。
テキストには英文スクリプトのみ掲載されています。
オープニング 森崎ウィンさんのトーク
Enjoy Simple English.
森崎ウィンです。
毎週木曜日にお届けするのは「哲学者からの答え」
今日の悩みは「他人と比べて落ち込む」です。
同窓会で久しぶりに会った友人たちが活躍しているのを知り、落ち込む相談者のマサル。
そんな彼に、心理学者のチクセントミハイの考えを紹介します。
ストーリーの中の、
“reunion” は「同窓会」という意味です。
それでは聞いてみましょう。Let’s 哲学!
I Feel Left Behind – 他人と比べて落ち込む
訳し方が異なる2パターンの和訳をしています。
- 放送を聞きながら英語の語順で意味を取りたい場合
→ スラッシュリーディング訳をご覧ください - 物語の全体的内容を理解したい場合
→ 自然な日本語訳バージョンをご覧ください
スラッシュリーディング訳バージョン
英文を前から訳し、意味はほぼ直訳です。
放送を聞きながらや、テキストの英文を読みながら意味が取れるようになっています。
和訳だけを読むと不自然に感じられる部分がありますこと、ご了承くださいませ。
Tom: こんにちは!
私は嬉しいです / あなたが戻ってきて / ここに / 私たちと一緒に / 『哲学者からの答え』に!
どのように私たちは助けることができますか / 私たちのリスナーを / 今日、昌平?
Shohei: 私たちは受け取りました / メッセージを / マサルから、トム。
最近 / 彼は行きました / 彼の高校の同窓会に。
Masaru: こんにちは / トム、昌平。
私はかつて歌手でした / バンドで / 私のクラスメイトと / 私が高校にいた時。
私はスターでした / しかし / もう違います。
私が見た時 / 私の友人たちに / 最近、彼らは非常に成功していました / 私より。
彼らは働いています / 有名な会社で / そして / 得ています / より良い給料を。
1人は / なんと / CEOです / スタートアップ企業の。
私は / ただの / 低レベルなコンピュータープログラマーです。
私は感じます / 取り残されたと。
私は比べずにはいられません / 自分自身を / 彼らと。
どのように / 私は止めることができますか / 感じることを / このように?
Tom: 私たちは助けなければなりません / 彼を、昌平!
Shohei: 人は / 確かに / 好きです / 比べることが。(強調のdo)
私でさえ / 比べます / 自分自身を / 他人と。
Tom: あなたもする?(do = compare)
どの哲学者が / 助けますか / あなたを / それが起きると?
Shohei: チクセントミハイです。
Tom: チクセミ…?
もっとゆっくり、お願いします。
Shohei: チクセントミハイは / ハンガリー出身でした。
彼は亡くなりました / 2021年に。
彼は言いました / あなたは持たないだろうと / 時間を / 比較するための / あなた自身を / 他人と / もしあなたが集中するなら / 課題に。
しかし / それ(課題)はちょうどいいレベルでなければなりません / あなたにとって / そして / あなたは好きでなければなりません / それ(課題)をすることが。
Tom: ちょうどいいレベルですか?
Shohei: はい、その課題は / 難しすぎるべきではありません しかし / 簡単すぎるべきでもありません。
Tom: 例を挙げていただけますか?
Shohei: もちろんです。
想像してください / ある男性を / 普段走っています / 毎日。
しかし / 今日、彼は駆け上がります / 山を。
それは難しいです / いつもより、しかし / それは気持ち良いです / なぜなら / 彼が集中させられているから / 走ることに。
Tom: ということは / それは / まるでゾーンに入っているような状態です。
私について言えば、私は大好きです / 絵を描くことが。
時々 / 私が絵を描く時、私は忘れます / 食べることについて / または / 眠ることさえも!
それらの瞬間が最高です!
Shohei: そうでしょう?
あなたは考えているだけです / あなたがしていることについて / その時、そして / それをすることが / あなたを幸せにさせています。
あなたは気にしません / 外の世界について。
Tom: では / 何をマサルはすべきですか?
Shohei: マサルは言いました / 彼が良い歌手だったと。
もしかすると / 彼は見つけることができる / バンドを / そして / 始めることができる / 音楽を演奏することを / 再び。
あるいは、彼はコンピュータープログラマーなので、彼は集中することができます / 開発することに / かっこいいシステムを / AIを使うための。
それ(システム開発)は得るかもしれません / 良い結果を / 彼の会社にとって。
Tom: つまり / 何かをする / 必要としない / あなたの力の100%を / しかし / 何か(をする) / 必要とする / 90%を / あなたが集中する必要があるように。
Shohei: 私は分かりません / その数字については / しかし / そんな感じのことです。
何しろ、私たちは好きです / 比べることが / 私たち自身を / 他人と。
それは仕方がないことです。
しかし / 私たちがゾーンに入っている時、他人が / 問題ではないです。
重要なことは / 私たちがしていることです。
Tom: マサル、私たちは見つけました / あなたの答えを!
見つけてください / 何かを / 簡単すぎず / しかし / 難しすぎない / そして / 没頭してください / それに!
Shohei: 見つけてください / 何かを / あなたに忘れさせてくれる / 外の世界について。
それがあなたを幸せにさせるでしょう!
Tom: また次回お会いしましょう!
自然な日本語訳バージョン
英文を後ろから訳し(返り読み)、意訳も含み日本語らしい文章にしています。
Tom: こんにちは!
『哲学者からの答え』に、また皆さんとご一緒できて嬉しいです!
昌平さん、今日はどのようにリスナーさんのお手伝いができるでしょうか?
Shohei: トム、マサルさんからメッセージをいただきました。
マサルさんは最近、高校の同窓会に行かれたとのことです。
Masaru: トムさん、昌平さん、こんにちは。
私は高校時代、クラスメイトと組んだバンドでボーカルでした。
私はスターでしたが、今はもう違います。
最近、友人たちを見たところ、彼らは私よりはるかに成功していました。
みんな有名な会社で働いていて、いい給料をもらっています。
1人はなんと、スタートアップ企業のCEOです。
私はただのレベルの低いコンピュータープログラマーで、取り残された気分です。
彼らと自分を比べずにはいられません。
どうすれば、このような気持ちを止めることができるでしょうか?
Tom: 昌平さん、彼を助けなければいけませんね!
Shohei: 人は確かに、比べるのが好きです。
私でさえ、自分を他人と比べます。
Tom: 昌平さんも比べるんですか?
比べてしまう時、どの哲学者に助けてもらっているのでしょうか?
Shohei: チクセントミハイです。
Tom: チクセミ…?
ゆっくりお願いします。
Shohei: チクセントミハイは、ハンガリー出身で、2021年に亡くなりました。
彼は言いました、もし課題に集中すれば、自分と他人を比較する時間がなくなると。
ですが、その課題は自分にとって適切なレベルでなければなりませんし、その課題に取り組むことが好きでなければなりません。
Tom: 適切なレベルですか?
Shohei: はい、その課題は難しすぎても、簡単すぎてもいけません。
Tom: 例を挙げていただけますか?
Shohei: もちろんです。
普段毎日走っている男性を想像してください。
今日、その男性は山を走って登ります。それは、いつもより難しいですが気持ち良いのです。なぜなら、走ることに集中させられているからです。
Tom: ということは、それはまるでゾーンに入っているような状態ですね。
私について言えば、絵を描くことが大好きです。時々、絵を描いていると、食事や睡眠さえ忘れます!そういう瞬間が最高です!
Shohei: そうでしょう?
その時、やっていることを考えているだけです、それに、それをすることが、自分を幸せにしてくれます。外の世界は気になりません。
Tom: では、マサルさんは何をすればいいでしょうか?
Shohei: マサルさんは、良いボーカルだったと言っていました。彼はバンドを見つけ、また音楽の演奏を始められるかもしれません。
あるいは、マサルさんはコンピュータープログラマーですので、AIを使うイケてるシステムを開発することに集中することもできます。そのシステムが彼の会社にとって、良い結果になるかもしれません。
Tom: つまり、100%の力は必要としないけど、90%の力が必要なことをするのですね。自分を集中させるために。
Shohei: 数字は分かりませんが、そんな感じのことです。
何しろ、我々は他人と比べることが好きです。それは仕方がないことです。
ですが、我々がゾーンに入っていると、他人は問題になりません。
重要なのは、何をしているかです。
Tom: マサルさん、あなたの答えが見つかりました!
簡単すぎず、難しすぎない何かを見つけてください、そして、それに没頭してください!
Shohei: 外の世界を忘れさせてくれる何かを見つけてください。
それがあなたを幸せにするでしょう!
Tom: また次回お会いしましょう!
エンディング 森崎ウィンさんのトーク
わかるなぁ、マサルの気持ち。
他人と比べちゃダメだって分かってても比べてしまうという。
それが人間なんですよね。
でもそんな時は、何かチャレンジに集中したらいいと。
でも、難しすぎても簡単すぎてもダメ、って言ってましたね。
わかりました!
See you tomorrow!
参考図書
2025年度前期(4月~9月)木曜日のテーマ「哲学者からの答え」は、下記の本を参考に英文が執筆されています。
著者:小林昌平さん (哲学者)
『その悩み、哲学者がすでに答えを出しています』