NHKラジオ英語番組『エンジョイ・シンプル・イングリッシュ』
2025年4月14日(月)放送分
発見!世界のお祭り
『The Battle of the Oranges』- オレンジ合戦
全文和訳してみました。
英語学習の参考にしてくださっている方もおられますので、訳し方が異なる2パターンで日本語訳をしました。
- スラッシュリーディング訳
英文を前から訳す
意味はほぼ直訳
テキスト巻末のWord Listの訳を使用しています - 自然な日本語訳
英文を後ろから訳す(返り読み)
意訳を含み日本語らしい文章
森崎ウィンさんのオープニングとエンディングトークも、書き起こししています。
お役に立てれば幸いです。
テキストには英文スクリプトのみ掲載されています。
オープニング 森崎ウィンさんのトーク
Enjoy Simple English.
森崎ウィンです。
毎週月曜日お伝えするのは「Festivals on Planet Earth、世界のお祭り」です。
地球への移住を考える宇宙人のイチカとバチカ。
今回イチカが偵察するお祭りは、イタリア北部の町で行われる「The Battle of the Oranges」
オレンジを投げ合うお祭りです。
ストーリーに出てくる “first-aid station”
けが人などを応急手当てする「救護所」の意味です。
早速聞いてみましょう。
The Battle of the Oranges – イタリア「オレンジ合戦」
訳し方が異なる2パターンの和訳をしています。
- 放送を聞きながら英語の語順で意味を取りたい場合
→ スラッシュリーディング訳をご覧ください - 物語の全体的内容を理解したい場合
→ 自然な日本語訳バージョンをご覧ください
スラッシュリーディング訳バージョン
英文を前から訳し、意味はほぼ直訳です。
放送を聞きながらや、テキストの英文を読みながら意味が取れるようになっています。
和訳だけを読むと不自然に感じられる部分がありますこと、ご了承くださいませ。
Bachika: イチカ、聞こえますか / 私が?
あなたは北部にいます / イタリアの。
Ichika: 痛っ!
Bachika: イチカ!すべて大丈夫ですか?
Ichika: んー / 何かが当たりました / 私に。
Bachika: あなたは襲われましたか?
見てください / あなたの周りを。
あなたは何が見えますか?
Ichika: えっと… / 私は見えます / 何頭かの馬が / カートを引いている / それ(カート)に人々が乗った。
たくさんの人がいます / 通りにも。
カート上の人たちと / 通りの人たちは / 投げています / オレンジ色のボールを / お互いに。
うわー!
Bachika: イチカ!
Woman: あら、大丈夫ですか?
あなたは必要がありますか / 看護師に診てもらう?
私たちにはあります / 救護所が。
Ichika: 看護師?
いいえ、私は大丈夫です。
Woman: 行きましょう / そして / 立ちましょう / ネットの後ろに。
あなたは当てられません / オレンジに / そこでは。
Woman: さあ着いたわ。
Ichika: ありがとう。
ところで、何ですか / あれらのオレンジ色の武器は?
Woman: これらは武器ではありません、これらはオレンジです、果物の一種です。
Ichika: 果物?
なぜ彼らは果物を投げていますか / フルーツを / お互いに?
戦争ですか?
Woman: 戦争?
えっと、それは戦いです、でもそれは楽しい戦いです / イヴレアのカーニバルの一部の。
Ichika: 楽しい戦い?どういう意味ですか?
Woman: えっと、12世紀に遡ると、ここに住んでいた人々は / ひどく嫌っていました / 町のリーダーを。
彼は悪い人でした / そして / 自分のことしか考えていませんでした。
ある日、そのリーダーは襲おうとしました / 若い女性を。
しかし / その女性は勇敢でした / そして / 殺しました / そのリーダーを。
Ichika: Wow!
Woman: この勇敢な行為は / 他の人々を奮起させました / 反撃させるように / 彼らが不満だった時に / 彼らのリーダーに。
オレンジ合戦は / 楽しい方法です / 思い出すための / 自由のためのこの戦いを。
Ichika: 興味深い!
Woman: カート上の人たちは / 行動しています / 町のリーダーのように、そして / 通りの人たちは / 行動しています / 人々のように / 町に住む。
Ichika: ああ、なるほど。
ああ、カート上の人たちは / ヘルメットをかぶっています。
Woman: その通りです。
彼らは身につけています / パッドも / 彼らの体に / 彼ら自身を守るために。
Ichika: それは理にかなっています
Man: こんにちは、いかがですか / 新鮮な搾ったオレンジジュースは?
Ichika: オレンジジュース?私は欲しいです。
(飲む)
んー!ジュースは / あれらのオレンジ色の武器から(できた) / おいしい!
Man: ああ、このジュースは来ています / 別のオレンジから。
オレンジは / 人々が投げている / 十分ではないのです / 食べるのに。
Ichika: ああ、では / なにも食べ物は無駄ではないですね。
Man: その通りです。
ほら、参加してみませんか / その戦いに?
Woman: 彼女は当たったの / オレンジが、だから / 私たちは離れました / そして / ここに来ました。
Man: では、もしあなたが攻撃されたくないなら、かぶりなさい / この赤い帽子を。
それは示します / 人々に / あなたは戦わないつもりだと。
Ichika: 実は… 私は思いません / 私は必要だと / その帽子が。
Woman: どうして?
Ichika: もしそれが楽しい戦いなら、私はその一部になりたい!
行きましょう!
Bachika: イチカ、どうですか / すべては?
Ichika: この惑星の人々は / 少し奇妙です。
彼らはふりをしています / 戦いをする / そして / それをお祭りと呼んでいます…
Bachika: それは奇妙ですね!
Ichika: でもね。それはとても楽しいです!
自然な日本語訳バージョン
英文を後ろから訳し(返り読み)、意訳も含み日本語らしい文章にしています。
Bachika: イチカ、聞こえますか?
君はイタリアの北部にいます。
Ichika: 痛っ!
Bachika: イチカ!大丈夫?
Ichika: んー、何かが当たった。
Bachika: 襲われたの?周りを見て。何が見える?
Ichika: えっと…人が乗ったカートを引いている馬が何頭か見える。
通りにもたくさん人がいるわ。
カートに乗っている人たちと通りにいる人たちが、お互いにオレンジ色のボールを投げ合っている。
うわー!
Bachika: イチカ!
Woman: あら、大丈夫?
看護師に見てもらう?救護所があるわよ。
Ichika: 看護師?
いいえ、大丈夫です。
Woman: 行ってネットの後ろに立っていましょう。
そこならオレンジが当たらないわ。
Woman: さあ、着いたわ。
Ichika: ありがとうございます。
ところで、あれらのオレンジ色の武器は何ですか?
Woman: あれは武器じゃないの、オレンジよ、果物の一種なの。
Ichika: 果物?
なぜお互いに果物を投げ合っているんですか?
戦争ですか?
Woman: 戦争?
戦いだけど、イヴレアのカーニバルの一部の楽しい戦いよ。
Ichika: 楽しい戦い?どういう意味ですか?
Woman: えっと、その昔12世紀に、ここに住んでいた人々は、町のリーダーを憎んでいたの。
彼は悪い人で、自分のことしか考えてなかった。
ある日、そのリーダーが若い女性を襲おうとしたの。
でもその女性は勇敢で、リーダーを殺したのよ。
Ichika: Wow!
Woman: 人々がリーダーに不満を持っていたまさにその時、この勇敢な行動が、他の人々を奮起させ反撃に導いたのよ。
オレンジ合戦は、自由のためのこの戦いを思い出す楽しい方法なの。
Ichika: おもしろい!
Woman: カートに乗っている人たちは、町のリーダーのように振る舞い、通りにいる人たちは、町に住んでいる人たちのように振る舞うの。
Ichika: ああ、なるほど。
あっ、カートに乗っている人たちはヘルメットをかぶっています。
Woman: そうなの。身を守るために、体にパッドも着けているわ。
Ichika: 意味がわかります!
Man: やあ、新鮮な搾りたてのオレンジジュースはいかがかな?
Ichika: オレンジジュース?いただきます。
(飲む)
ん~!あのオレンジ色の武器からできたジュース、おいしい!
Man: ああ、このジュースは別のオレンジから作られてるんだ。
人々が投げているオレンジは、食べるには適してないんだよ。
Ichika: ああ、では、食べ物は無駄になっていませんね。
Man: その通り。ねえ、戦いに参加したらどうだい?
Woman: 彼女はオレンジが当たったの、だから離れてここに来たのよ。
Man: じゃあ、もし攻撃されたくないなら、この赤い帽子をかぶりなさい。
戦うつもりがないことを示す帽子だよ。
Ichika: 実は…私はその帽子は必要ないと思ってます。
Woman: どうして?
Ichika: 楽しい戦いなら、私もその中の1人になりたい!
行きましょう!
Bachika: イチカ、いろいろどうなってる?
Ichika: この惑星の人たちはちょっと変だわ。
戦うふりをして、それをお祭りと呼んでるの…
Bachika: それは変だね!
Ichika: でもね、すごく楽しい!
エンディング 森崎ウィンさんのトーク
僕はね、赤い帽子をかぶって参加したいです。
あの、ちょっと、痛そうなんで(笑)
ちなみに、お祭りが終わると、オレンジの残骸は全て回収されて、農業用の堆肥などとして利用されるそうですよ。素敵です。
それでは、See you tomorrow.
「オレンジ祭り」参考リンク
「世界の果てまでイッテQ」お祭り男企画でも、放送されたことがあるそうです。
- National Geographicの記事です。
- YouTube動画です。
楽しい戦いというより、かなり本気の戦い…
投げるというより、ぶつけ合い。
痛そうっていうレベルじゃないかも(笑)