QQEnglishの独自カリキュラム「REMS」で行われるドリルの内容を、詳しくご紹介します。
私は、2年3ヶ月かけてREMSの全ステージを完走しました。
その実体験をもとに、この記事では、REMSでの代表的な10個のドリルをご紹介します。
また、それぞれのドリルがどのように英語力を伸ばすのかも詳しく解説します。
さらに、レッスン中の実際の音声を使って、具体的なレッスンの様子もリアルにお届けします。
学習が進むにつれてどんな効果が期待できるのか、そして実際のレッスンではどのような体験が待っているのかを知ることができますので、ぜひ最後までご覧ください。
REMSとは
REMSは、英作文力や瞬発力を鍛え、スピーキング力向上に特化した学習法です。
QQEnglishが開発した独自メソッドで、カランメソッドを元に、4年以上の開発期間を経て2019年にカリキュラムに追加されました。
REMSは「聞く・繰り返す・置き換える・答える」の4ステップで、英語の語順や構文を体得します。
特徴として、テキスト非表示でのリスニングや、正確に答えるまで徹底的に修正される点があります。
REMSがどのように英語力を向上させるのか、私の体験を元にさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。私はREMSの全ステージを完走しました。その過程で得られた効果や実際のレッスン内容についてまとめています。
REMSのドリルってどんな内容?
この記事では、REMSのドリルについて、深くご紹介していきます。
REMSでは「ドリル」と呼ばれる独自のトレーニングを使って、英語の文法・語順・表現を体にしみ込ませるように練習します。
このドリル、最初はちょっと地味に感じるかもしれませんが、やっていくうちに「英語の回路ができてきた!」と感じる瞬間が増えていきます。
ドリルと聞くと堅苦しい印象があるかもしれませんが、実際はテンポよく進み、ゲーム感覚で集中できるレッスンです。慣れてくるとむしろ楽しくなってきます。
ドリルの一例
- 講師が英文を読む
まずは、講師が例文を読み上げてくれます。
- 生徒がリピート
その英文を、講師の後に続いてリピートします。
発音やイントネーションもここでチェック。
- バリエーション練習
似た構文や、言い換え練習をしながら、何度も繰り返します。
この繰り返しが「考えなくても正しい英語が出てくる」英語脳を育ててくれます。
REMSドリルを一挙公開
ここからは、REMSで実際に使われているドリルを10個ご紹介します。
音声は、私が実際に受講したレッスンの中から抜粋したものです。
レッスン中は必死ですので、声が上ずっていたり、やや甲高くてお聞き苦しい部分もあるかと思いますが(笑)、リアルなレッスンの雰囲気が伝われば何よりです。
音声を再生するときは、ぜひ英文から目を離して「耳だけ」で聞いてみてください。一見すると簡単な英文でも、文字なしで聞いてリピートする難しさがきっと体感できるはずです。
講師が言った通りに繰り返すドリル
まずは基本編。
ここでは、講師が言った英文をそのままオウム返しで繰り返すタイプのドリルを3つご紹介します。
この先、各ドリルの名前が見出しになっています。
実は私、最初の頃はこのドリル名を「何?プロレス技?」と思うぐらい覚えられませんでした(笑)。レッスンを進めていればそのうち慣れます。
Repetition Drill
REMSのエクササイズの中で、最初に登場するいちばん基礎的なドリルです。
5~10個ほどの英文を、講師のあとについて繰り返し練習します。
進め方はこんな感じです。
- 講師が英文を2回読み上げる
- 生徒がその英文をリピート
- 次に講師が1回読み上げる
- もう一度リピート
実際の音声はこちら。

2つ目の文章は冠詞のa/theを言い間違えてます笑
- The television screen is wide.
- A machine is expensive.
- They have a huge studio in that tower.
Basic Single-slot Substitution Drill
ここからは、先ほどのリピート練習で使った英文をベースにした応用ドリルに入っていきます。
このドリルでは、毎回1文の中の一部の単語が入れ替わるのが特徴です。
例えば、「I go to school.」だったものが、
I go to work.
I go to the gym.
というように、”go to 〜” の部分はそのままで、場所の単語だけが次々と変わっていきます。
進め方はシンプルで、テンポよくどんどん進みます。
- 講師が1回読む
- 生徒がリピート
この練習を繰り返すことで、英語の型に慣れながら、語彙を柔軟に入れ替える力が自然と身についていきます。
実際の音声はこちら。
- The machine is expensive.
- The machine is heavy.
- The desk is heavy.
- The desk is clean.
- The office is clean.
- The store is clean.
- The studio is clean.
- The tower is clean.
- The tower is tall.
- The tower is huge.
Basic Sentence Expansion Drill
このドリルでは、文章が少しずつ後ろに伸びていくのが特徴です。
最初は短い文から始まり、そこに語句がどんどん追加されて、だんだん長い文になっていきます。
たとえばこんなイメージです。
・I study English.
・I study English every day.
・I study English every day at home.
このように、自然な語順のまま文が伸びていくので、文の構造を体で覚えるのにとても効果的です。
こちらも、進行はシンプル。
- 講師が1回読み上げる
- 生徒がそれをリピートする
リズムよくテンポよく、自然と口に出せるようになる感覚があります。
実際の音声はこちら。

3つ目の文章、ギリギリセーフでした笑
- The machine is heavy.
- The machine in the office is heavy.
- The machine in the office is heavy and expensive.
講師の指示通り文章を変換するドリル
ここからは応用編。
講師の指示にしたがって、自分の力で文章を変換するタイプのドリルを3つご紹介します。
Intermediate Single-slot Substitution Drill
このドリルでは、指定された単語に自分で置き換えて英文を作る練習をします。
講師からの指示はとてもシンプルで、たとえば「Change “go”」や「Change “eat”」といった一言だけ。
どこをどう変えるかは自分で判断する必要があるので、想像以上に頭を使います。
進行はこんな感じです。
- 講師が置き換え指示を1回だけ出す
- 生徒がすぐに英文で答える
例:
元の文:I eat lunch at home.
講師:Change cook
生徒の答え:I cook lunch at home.
前後の文脈を瞬時に理解して、正しい文を組み立てる必要があるので、かなり集中力を使います。
最初のうちは「えっ、どこ変えるの!?」と戸惑うこともありましたが、回数を重ねるごとに、英文を一文まるごと把握する力と、語彙の柔軟性が自然と鍛えられていきました。
実際の音声はこちら。
- The room is clean. Repeat.
- The room is clean.
Change: bed.
The bed is clean. - The bed is clean.
Change: wide.
The bed is wide. - The bed is wide.
Change: bedroom.
The bedroom is wide. - The bedroom is wide.
Change: nice.
The bedroom is nice.
Intermediate Sentence Expansion Drill
このドリルでは、講師の指示にしたがって、文に単語を追加していきます。
たとえば、講師が「Add “at night”」とだけ言うので、それを聞いて、自分で文のどこに入れるかを考えて文章を組み立てます。
進め方は、変わらずシンプルです。
- 講師がAdd指示を1回だけ出す
- 生徒がすぐに英文で答える
例:
元の文:I study English.
講師:Add at night
生徒の答え:I study English at night.
英語の語順や意味のつながりを瞬時に考える必要があるため、応用力が試されるドリルです。
最初は「どこに入れれば自然な文になるんだろう?」と迷うこともありますが、慣れてくると、語順の感覚がぐっと鋭くなってきます。
この練習のおかげで「頭の中で英文を広げていく力」がかなり鍛えられました。
実際の音声はこちら。

3つ目の文章がギリギリ…アウトですね笑
3つ目の文章は、twoを付け足すだけでなく、bedを複数形のbedsに、be動詞もareに変えなければなりません。
- The bed is clean. Repeat.
- The bed is clean.
Add: wide.
The bed is clean and wide. - The bed is clean and wide.
Add: two.
The two beds are clean and wide.
Transformation Drill
このドリルでは、講師から出される「Transform(変換)」の指示に従って、文の形を変えていきます。
元の文が肯定文だった場合、「Transform “who”」という指示が来たら、それを疑問文に変換する必要があります。
進行はいつも通りシンプルです。
- 講師が1回だけ指示を出す
- 生徒がそれをもとに英文を組み立てて答える
例:
元の文:He bought a new laptop.
講師:Transform “what”
生徒の答え:What did he buy?
見た目は簡単に見えますが、実際にやってみると、「主語を疑問詞に置き換える」という感覚を瞬時につかむのが意外と難しいです。
しかも、文のパターンはその都度変わるので、どこをどう変えるのかをその場で判断して話す力が問われます。
このドリルを通して「文の構造を理解する力」や「疑問文を自然に作る力」がぐんと伸びたと感じました。
実際の音声はこちら。

この数秒でも私の必死さが伝わったかと思います。
このドリルはとにかく苦手で、疑問文を作る力の低さを思い知らされました。
- They ate natural food. Repeat.
- They ate natural food.
Transform: who.
Who ate natural food? - They ate natural food.
Transform: what.
What did they eat?
講師の質問に答えるドリル
講師の質問に自分で答えるタイプのドリルです。
ここまでのドリルで身につけた文法や語順の感覚を、実践的に使う練習になります。
Question and Answer Drill
このドリルでは、講師がYes/No疑問文を1回だけ読み上げます。それに対して、生徒が肯定文で答えるという形式です。
進行は他と同じでシンプルです。
- 講師がYes/No疑問文を1回だけ言う
- 生徒が即座に答える
例:
講師:Did you play the piano yesterday?
生徒の答え:Yes, I played the piano yesterday.
ただ「Yes」や「No」で答えるのではなく、文全体をしっかり口にするのがポイントです。
一見簡単そうですが、瞬時に答えるためには、動詞の時制(play → played)や主語の変化(you → I)に注意が必要で、思考と反応のスピードがかなり鍛えられます。
このドリルを重ねるうちに、会話の中ですぐに正確な文章で質問に答える癖がついてきました。
実際の音声はこちら。
- Is the tower tall?
Yes, the tower is tall. - Is the tower tall and huge?
Yes, the tower is tall and huge. - Are the machines heavy?
Yes, the machines are heavy.”
読み書き練習
REMSでは「話す」だけでなく、読み・書き・聞く・話すの4技能をバランスよく鍛えることができます。
その一環として、読み書きの要素を取り入れた練習も含まれています。
Jumbled Sentences Exercise
並び替え問題です。
この練習では、単語がバラバラに並んだ文章を、正しい語順に並べ替えて読み上げるというトレーニングを行います。

手順はシンプルです。
- 講師がチャットボックスに、単語をランダムな順で入力する
- 生徒は正しい順番に並べ替え、声に出して読む
- 講師が答えを確認し、フィードバック
この練習では、語順の感覚や文全体を一目で把握する力が自然と鍛えられます。
最初は「どこが主語で、どこが動詞?」と悩むこともありましたが、繰り返すうちにパターンが見えてくるようになりました。
書く・読む・話す・聞くを一気に使う感覚があるので、実践的な英語力が効率よく身につく、とても良い練習だと感じました。
Writing Exercise
このドリルでは、ディクテーション(書き取り練習)を行います。
講師が英文を3回読み上げるので、その間に聞こえた文章をチャットボックスにタイピングして入力します。
流れは以下の通りです。
- 講師が1文をゆっくり3回読み上げる
- 生徒は音声を頼りに、チャットに英文を打ち込む
- 入力が終わったら、講師が答え合わせ
スペルミスや文法ミスを確認してくれる

最初は聞き漏らしてしまったり、冠詞や複数形の”s”を忘れてしまったりと、意外と苦戦することもありました。
また、スペルについても「だいたいこんな感じだったはず」と曖昧に覚えていた単語が、実際に書いてみることで、自分の知識のあやふやな部分に気づくことができます。
こうしたミスを「見える化」し、その場で修正することで、正しい知識が少しずつ自分の中に定着していく感覚がありました。
リスニングだけでは見過ごしがちだった細かい部分にも意識が向くようになり、結果として、話すときの文法の正確さや表現力もぐっと向上していきました。
発音練習
REMSでは、発音の正確さも大切にされています。そのため、発音に特化したドリルも用意されています。
例えば、
- 単語を順番に読み上げる練習
- 同じ音をペアで見つけてマッチングする練習
発音に意識を向けることで、リスニング力にも効果があります。
また、REMSのテキストには発音記号も記載されており、正しい音を確認しながら練習することができます。

まとめ
以上、REMSで行われる代表的なドリル10個をご紹介しました。
ドリルの順番に決まりはなく、どのドリルがいつ行われるかは分かりません。
そのため、常に集中して講師の指示や文章を聞き逃さないようにする必要があります。
レッスンが終わると、思わず「グッタリ」と疲れてしまうこともあります。
確かに疲れますが、運動後に気持ちよさを感じるのと同じように、脳トレを終えた後の爽快感がとても心地よく、やりきった満足感が得られます。
無料でREMSのレベルチェックが受けられます
REMSはQQEnglishのオリジナル教材のため、QQEnglishでのみ受講可能です。
REMSの初回レッスンでは、どのステージから始めるかを決めるためのレベルチェックが行われます
このレベルチェックは無料体験レッスンでも受けることができます。
以下の記事では、私が実際に受けたREMSのレベルチェックの内容をご紹介しています。
QQEnglishの無料体験レッスンは2回受けることができます。1回目のレッスンでは教材を指定できませんが、2回目は自分で好きなテキストを選ぶことができ、その際にREMSを選べば、レベルチェックも受けられます。
レベルチェックでは、REMSのエクササイズと同じ内容が行われるため、REMSの体験にもなります。
QQEnglishやREMSがどんなものか気になる方は、ぜひ無料体験を活用して、実際に試してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。