NHKラジオ英語番組『エンジョイ・シンプル・イングリッシュ』
2025年7月10日(木)放送分
哲学者からの答え
『Should I Take the Opportunity?』
挑戦するかしないか迷う
全文和訳してみました。
英語学習の参考にしてくださっている方もおられますので、訳し方が異なる2パターンで日本語訳をしました。
- スラッシュリーディング訳
英文を前から訳す
意味はほぼ直訳
テキスト巻末のWord Listの訳を使用しています - 自然な日本語訳
英文を後ろから訳す(返り読み)
意訳を含み日本語らしい文章
森崎ウィンさんのオープニングとエンディングトークも、書き起こししています。
お役に立てれば幸いです。
テキストには英文スクリプトのみ掲載されています。
オープニング 森崎ウィンさんのトーク
Enjoy Simple English.
森崎ウィンです。
毎週木曜日にお届けするのは「哲学者からの答え」
今日の悩みは「挑戦するかしないか迷う」です。
大学4年生のヨシトさん。
夢だったプロのバスケットボール選手の道か、内定をもらった銀行に勤めるか、悩んでいます。
これについて今日は、マキャベリがヒントをくれます。
ストーリーに出てくる英語の、
“come up with” は「思いつく」
そして、”grab” は「つかむ」ですよ。
では、聞いてみましょう。
Let’s 哲学!
Should I Take the Opportunity? – 挑戦するかしないか迷う
訳し方が異なる2パターンの和訳をしています。
- 放送を聞きながら英語の語順で意味を取りたい場合
→ スラッシュリーディング訳をご覧ください - 物語の全体的内容を理解したい場合
→ 自然な日本語訳バージョンをご覧ください
スラッシュリーディング訳バージョン
英文を前から訳し、意味はほぼ直訳です。
放送を聞きながらや、テキストの英文を読みながら意味が取れるようになっています。
和訳だけを読むと不自然に感じられる部分がありますこと、ご了承くださいませ。
Tom: あなたは聞いています / 「哲学者からの答え」を。
誰を私たちは助けることができますか / 今日、昌平?
Shohei: 私たちはメッセージをもらいました / ヨシトから、トム。
彼は最終学年です / 大学の。
Yoshito: 僕は決めることができません / どちらの道か / 進むべきは!
僕はすでに持っています / 内定を / 銀行から。
でも / 僕はいつも夢を見ていました / なることについての / プロバスケットボール選手に。
そして / 何だと思いますか!
昨日、僕はオファーをもらいました / プロバスケットボールチームから!
僕はとても嬉しいです / でも / 同時に / 僕はとても心配です。
もし僕が良くなかったらどうなるの? / 十分に。
もし僕がプレーしたらどうなるの? / たった数年間だけ。
それから / 何が?
僕はバスケットボールがしたいです / でも / 僕は怖いです。
僕は分かりません / 何を僕がするべきか。
Tom: わあ、まず / おめでとう、ヨシト!
選ぶことは / 君の夢と良い仕事の間を / 難しい。
君はすることができます / 1つだけ。
(can only do:~だけできる=~しかできない)
ヨシトはバスケットボールをしたい、そして / 私は思います / 彼は私たちに賛成してほしい / 彼に。
昌平、どの哲学者が助けられますか / 彼を?
Shohei: 見てみましょう / マキャベリを。
彼は有名なイタリアの哲学者でした / 16世紀の。
Tom: 新しい男性!
何を彼は言いましたか / ヨシトを助けることができる?
Shohei: マキャベリによれば、より良いと / 間違えること / そして / 問題を解決することが / 後で / 機会を逃すよりも。
Tom: 時々 / 君はしなければならない / 何かを / 今、そうでなければ / 君は決して得られない / 別のチャンスを。
君はバスケットボールだけできる / 君が若い間。
(can only do:~だけできる=~しかできない)
Shohei: その通りです!
もし私たちが従うなら / マキャベリの考え方に、ヨシトは思い切ってやってみるべきです / そして / バスケットボールをするべきです!
Tom: 私も思います / そのように。
彼は働くことができます / オフィスで / 後に、しかし / 彼は始めるしかできない / 彼のバスケットボールのキャリア / 今!
(can only do:~だけできる=~しかできない)
Shohei: それは素晴らしい選択になるでしょう。
ところで、マキャベリは思いついたわけではありません / この考えを / ひとりで。
彼は影響を受けました / ボッカチオより、14世紀のイタリアの作家。
Tom: 偉大な哲学者たちもまた勉強した / 賢い人たちを / 過去の。
ヨシトは助けを得ています / マキャベリから / ボッカチオから助けを得た。
すごい!
Shohei: マキャベリは私たちに教えています / もしあなたが機会を逃せば、それ(機会)は決して来ないかもしれない / もう一度。
それ(2度目の機会)は不可能ではない、しかし / それ(2度目の機会)は本当に難しいでしょう。
だから / もし何かがあるなら / あなたがしたい / そして / あなたにチャンスがあるなら / それをするための、それなら / ただやりなさい / それを。
Tom: ヨシトはもっと気分が悪くなるだろう、もし彼が少なくとも挑戦しなければ。
(ニュアンス:この相談時より気分が凹むだろう / 悩む、心配する、後悔するetc…)
ですが / もし彼がバスケットボールをできたらどうなるでしょうか? / 数年間だけ。
(can only do:~だけできる=~しかできない)
Shohei: 彼は考えることができます / 何をすべきかについて / 次に / それが起きた時に。
例えば、彼は使うことができます / 彼の経験を / なるために / コーチまたは学校の体育の先生に。
彼は持つでしょう / 新しい機会を / 彼のバスケットボールのキャリアのおかげで。
Tom: ヨシト、私たちは見つけました / 君の答えを!
君の夢を追ってください / 今 / そしてそれから / 考えてください / それ(what ifのあれこれ)について / 後で。
もし機会がちょうどあるなら / 君の目の前に、つかんでください!
勇敢であれ / そして / 行動を起こしてください!
Shohei: 君は得られないかもしれません / 二度目のチャンスを。
健闘を祈ります、ヨシト!
Tom: お聞きいただきありがとうございました、皆さん!
Both: さようなら!
自然な日本語訳バージョン
英文を後ろから訳し(返り読み)、意訳も含み日本語らしい文章にしています。
Tom: 「哲学者からの答え」です。
昌平さん、今日はどなたのお手伝いができるでしょうか?
Shohei: トム、ヨシトさんからのメッセージです。彼は大学4年生です。
Yoshito: 僕は、どちらの道に進むべきか決められません!
すでに銀行から内定をもらっていますが、ずっとプロのバスケットボール選手になるのが夢でした。
そして何だと思いますか!
昨日、プロのバスケットボールチームからオファーをもらったんです!
とても嬉しいですが、同時にとても心配です。
もし僕が十分に活躍できなければどうなるのか?
もし数年間しかプレーできなかったらどうなるのか?
それからどうする?
僕はバスケがしたいです、でも怖いです。
どうすればいいか分かりません。
Tom: わあ、ヨシトさん、まずはおめでとうございます!
自分の夢か良い仕事、選ぶのは難しいです。君は1つだけしかできません。
ヨシトさんはバスケがしたい、そして私たちに賛成してほしいのだと思います。
昌平さん、どの哲学者が彼を助けられますか?
Shohei: マキャベリを見てみましょう。
彼は、16世紀の有名なイタリアの哲学者でした。
Tom: 新しい男性ですね!
ヨシトさんを助けられることを、彼が言ったのでしょうか?
Shohei: マキャベリによれば、機会を逃すよりも、間違えて、後で問題を解決する方が良い、とのことです。
Tom: 時には、今、何かをしなければならない、そうでなければ別のチャンスは決して来ない。若い時しか、バスケはできない。
Shohei: その通りです!
マキャベリの考え方に従うなら、ヨシトさんは思い切ってバスケをするべきです!
Tom: 私もそう思います。
後でオフィスで働くことはできますが、バスケのキャリアを始められるのは今だけです!
Shohei: それは素晴らしい選択になるでしょう。
ところで、マキャベリはこの考えをひとりで思いついたのではありません。彼はボッカチオに刺激を受けました。ボッカチオは14世紀のイタリアの作家です。
Tom: 偉大な哲学者たちもまた、過去の賢人たちを研究したのですね。
ヨシトさんは、ボッカチオに助けられたマキャベリから助けられている。すごい!
Shohei: マキャベリは我々に教えています、もし機会を逃したら、その機会は二度と来ないかもしれないと。
次の機会を得るのは不可能ではありませんが、とても難しくなるでしょう。だから、もしやりたいことがあって、それをするチャンスがあるなら、ただそれをやるだけです。
Tom: ヨシトさんは、少なくともやってみないと、もっと気持ちが下がるでしょうね。
でも、もし彼が、数年間しかバスケができなかったらどうしますか?
Shohei: そうなった時に、次にやるべきことを考えることができます。
例えば、コーチや学校の体育の先生になるために、彼の経験を活かすことができます。バスケのキャリアのおかげで、新しい機会を得るでしょう。
Tom: ヨシトさん、答えが見つかりましたよ!
今は夢を追ってください、それからあとで、その後の事を考えましょう。
もしチャンスがちょうど君の目の前にあるなら、つかんでください!
勇気を出して、行動を起こしてください!
Shohei: 2度目のチャンスは得られないかもしれませんよ。
がんばってください、ヨシトさん!
Tom: 皆さん、お聞きいただきありがとうございました!
Both: さようなら!
エンディング 森崎ウィンさんのトーク
これは迷うよぉ。
ちょっと贅沢な悩みにも聞こえますけれども、ヨシトさんの迷う気持ちめちゃくちゃわかる!
でもマキャベリが言った、
Grab the chance and do it!
これは素晴らしいですね。
チャンスをつかんでとりあえずやって、後から修正すればいいと。
これには激しくagreeです。
See you tomorrow.
参考図書
2025年度前期(4月~9月)木曜日のテーマ「哲学者からの答え」は、下記の本を参考に英文が執筆されています。
著者:小林昌平さん (哲学者)
『その悩み、哲学者がすでに答えを出しています』