NHKラジオ英語番組『エンジョイ・シンプル・イングリッシュ』
2024年8月27日(火)放送分
ショート・コメディ
「The Restaurant -ファミリーレストラン-」
「Information Center -総合案内所-」
全文和訳してみました。
英語学習の参考にしてくださっている方もおられますので、直訳寄りにしております。
- 直訳8割、意訳2割を意識しています
- 巻末のword listの訳をできるだけ使用しています
- 英語の語順になるべく沿わせています
- 意訳は私なりの解釈です
- 極端に意訳した部分は直訳文も記載しました
森崎ウィンさんのオープニングとエンディングトークも、書き起こししています。
お役に立てれば幸いです。
テキストには英文スクリプトのみ掲載されています。
オープニング 森崎ウィンさんのトーク
Enjoy Simple English.
森崎ウィンです。
毎週火曜日は、短編のショートコメディ「Comedy Sketches」
今日お届けするのは「The Restaurant」と「Information Center」の2話です。
I can’t wait to listen to the stories.
The Restaurant -ファミリーレストラン-
こちらの日本語訳は、放送時の会話のテンポに合わせ、日本語らしく主語の省略や戻り訳などをしています。
Manager: こんにちは!いらっしゃいませ。
今日はどなたかご一緒されますか?
Customer: いえ。
Manager: テーブル席とカウンター席、どちらがよろしいですか?
Customer: テーブル席でお願いします。
Manager: かしこまりました。
ご家族は何人ですか?
Customer: 5人です。両親と妹と犬です。
Manager: お父様のご職業は何ですか?
Customer: えっと、父は… 待ってください。
どうして聞くんですか?
Manager: ペットは飼っていますか?
Customer: 言いましたよね、犬がいます。
なぜ家族のことをそんなに聞くんですか?
Manager: 当店はファミリーレストランです。
私たちの家族がレストランを経営しているので、当然ながら、お客様方の家族についても知りたいんです。
Customer: とても個人的な質問をしてますね。
Manager: あと少しだけです。
それで、今日は何を召し上がられますか?
Customer: メニューを見てないので、何を注文するかわかりません。
この会話は、座ってからでもいいですか?
Manager: お腹空いてますか?
Customer: 当たり前でしょ、お腹が空いています。
食事をしにここへ来たんです!
Manager: 分かりました。これが最後の質問です。
Customer: やっとですね、早く聞いてください。
Manager: ただいま満席です。
1時間お待ちになりますか、それとも別の日にいらっしゃいますか?
Customer: 二度と来ません!
(not ever = never)
Information Center -総合案内所-
こちらの日本語訳は、放送時の会話のテンポに合わせ、日本語らしく主語の省略や戻り訳などをしています。
Ritsuko: すみません、こちらは総合案内所ですか?
人を探しているんですが。
Clerk: かしこまりました。どなたをお探しですか?
Ritsuko: 青木リツコです。
Clerk: 分かりました。その方は何を着ていましたか?
Ritsuko: 青いドレス、デニムジャケット、白いスニーカーです。
Clerk: 分かりました。あ、お客様も似たような服を着ていますね。
Ritsuko: そうなんです。
Clerk: その方と離れ離れになったのは何時ですか?
Ritsuko: えっと… 半年前くらいです。
Clerk: 半年… え?6ヶ月とおっしゃいました?
Ritsuko: はい、たぶんもっと長いかも。
Clerk: その方はおいくつですか?
Ritsuko: 33歳です。
Clerk: 大人の方を探されてるんですね。
Ritsuko: 仕事がうまくいってなくて、最近、彼氏とも別れたんです…
Clerk: ああ…
Ritsuko: 今は夢もないんです。前はあったんですけど…
Clerk: はい…
Ritsuko: 自分の将来が心配で仕方ないんです。
Clerk: はあ…
Ritsuko: 人生に迷ってしまいました。
Clerk: お客様の迷った人生は、こちらの建物にはございません。
Ritsuko: じゃあ、私はどうすればいいんですか?
Clerk: 申し訳ございませんが、私はお客様に人生のアドバイスはできません。
セラピストではないので。
Ritsuko: あなたが、私の自分探しのお手伝いをしてくれるかもしれない、と思ったんですが、わかりました。
Clerk: 実は、私は、人生は迷路のようなものだと思っています。
Ritsuko: 迷路?
Clerk: はい。すべての迷路にはゴールがあります。
ですから、たとえ迷ったと感じても、歩き続けている限り、最後はゴールにたどり着きます。
歩き続けることです。
Ritsuko: そうかもしれません。私は歩くのをやめました。
前に進まなければ、ゴールには絶対たどり着けませんね。
ありがとうございます!さようなら!
Clerk: ゆっくりと、気楽に!
はー、俺、セラピストになったほうがいいかも!
エンディング 森崎ウィンさんのトーク
Life is like a maze.
人生は迷路のようだ。
いやー、なんか、すごい詩的な表現が出ましたね。
インフォメーションセンターのお兄さん、向いてるんじゃないですか?セラピスト。
そして、レストラン。
「先に言ってくれよ!空いてないんなら空いてないって」なっちゃいますよね。
もう大事なご飯の時間が、あーあーあ…
See you tomorrow.