NHKラジオ英語番組『エンジョイ・シンプル・イングリッシュ』
2026年4月7日(火)放送分
オリジナル・ファンタジー・ストーリー
『The Magical Watch Part 2』
1分巻き戻せる時計(後編)
全文和訳してみました。直訳と意訳の間ぐらいで訳しています。
森崎ウィンさんのオープニングとエンディングトークも、書き起こししています。
お役に立てれば幸いです。
テキストには英文スクリプトのみ掲載されています。
オープニング 森崎ウィンさんのトーク
Enjoy Simple English.
森崎ウィンです。
毎週火曜日は「Short Fantasy Stories」
今回は「The Magical Watch」の後編です。
主人公のヒロは、1分前の過去に戻れる時計について、親友のケンに話しました。
すると、ケンは、時計を使ったある計画を思いつきます。
その計画とはいったい何でしょうか。
I can’t wait to find out!
Let’s Listen!
「1分巻き戻せる時計(前編)」
The Magical Watch Part 2「1分巻き戻せる時計(後編)」
Hiro:
ねえ、リサ、ちょっと時間ある?
Lisa:
ヒロ?何なの?
Hiro:
一緒に来てくれない、僕の教室まで?
友達のケンが、君に伝えたいことがあるって。
Lisa:
あーそうなの、いいわよ。
Narration(Hiro):
今日は、親友のケンが、リサに彼女になってほしいと告白します。
それが彼の計画です。
リサは学校のマドンナで、ケンは彼女と、以前に1、2回しか話したことがありません。
ケンは、自分にチャンスがあるとは思っていません。
なので、僕に時間を戻してもらいたいと、もしリサが「ノー」と言ったら。
(ドアが開く)
Ken:
あ、やあリサ!
来てくれてありがとう。
Lisa:
うん、気にしないで。
で、どうしたの?
Ken:
えっと…、君に聞きたかっただけなんだ。
彼氏いるの?
Lisa:
えっと…いないわ…
Ken:
それじゃあ、もしよかったら、僕の…
Narration(Hiro):
僕はドアの反対側で待っています。手が汗ばんでいます。
Ken:
リサ、僕の彼女になってください。
ずっと君のことが好きだったんだ。
Lisa:
あ、ちょっと突然で…
Ken:
あぁ…
Narration(Hiro):
10秒経過。そして20秒…
僕には何も聞こえません。
時計を使う時かもしれません。
僕はポケットに手を入れ、時計を取り出します。でもその瞬間…
(時計が床に落ちる)
僕は急いで時計を拾い上げます、ですが、ガラスは割れ、時計は動いていません。
僕は針を動かそうとします、でも何も起きません。
僕の魔法の時計が壊れてしまった!
その時、リサが話し始めます。
Lisa:
今すぐ「イエス」も「ノー」も言えないけど…
Ken:
けど?
Lisa:
友達になれるかも。
あなたをもっとよく知りたいの。
Ken:
えっ?本当に!?
Lisa:
ええ。いつかあの新しいカフェに行きましょ。
Ken:
もちろん!メールするよ。
Narration(Hiro):
信じられませんでした。
リサは知られているのです、誰に対しても「ノー」と言うことで。
なのに、彼女は、ケンとデートに行くことになったんです!
リサが去った後、僕はケンのところへ歩いて行きました。
Hiro:
すごいよ!本当に嬉しいよ!
Ken:
あー、ヒロ!
俺のためにそこにいてくれてありがとう。
Hiro:
もちろんだよ。
Ken:
彼女は「ノー」って言うと思ってたよ。
Hiro:
うん、僕も。
時計を使うつもりだったんだけど、落として壊しちゃった。
Ken:
えー、それは残念だったね。
Hiro:
謝らなくていいよ。
壊れてよかったよ。これで君はリサとデートするんだから!
Narration(Hiro):
1年後、時計はまだ壊れたままです。
時計で自分の失敗を消すことができて、素晴らしかったです。
でも、ケンに起きたことを見てからは、失敗を消すことが、いつも人を幸せにするとは限らないかもしれないと感じています。(部分否定:not always)
それら(失敗)と共に、幸せな未来も消してしまうかもしれません。
だから、僕は時計は直さずに、ありのままの人生を生きることに決めました。
約1ヶ月前、僕はある女の子をデートに誘いましたが、彼女は「ノー」と言いました。
僕は思い切ってやってみて、失敗しました、でも、それでいいんです。
それも僕の人生の一部なのだから。
エンディング 森崎ウィンさんのトーク
ヒロは時計を直すのやめたんですね。
僕もそれでいいと思う。
過去の失敗があるから、今がある。
その失敗も含めて、人生の一部。
まさに、It’s just part of my life. ですねぇ。
See you tomorrow.


