NHKラジオ英語番組『エンジョイ・シンプル・イングリッシュ』
2025年5月20日(火)放送分
オリジナル・ショート・ストーリー
『Solo Camping』- ソロキャンプ
全文和訳してみました。
英語学習の参考にしてくださっている方もおられますので、直訳寄りにしております。
- 巻末のword listの訳を使用しています
- 英語の語順になるべく沿わせています
- 意訳は私なりの解釈です
- 極端に意訳した部分は直訳文も記載しました
森崎ウィンさんのオープニングとエンディングトークも、書き起こししています。
お役に立てれば幸いです。
テキストには英文スクリプトのみ掲載されています。
オープニング 森崎ウィンさんのトーク
It’s time for Enjoy Simple English.
森崎ウィンです。
毎週火曜日は、オリジナルのショートストーリーをお届けします。
今日のお話は「Solo Camping」
恋人と2人でキャンプをするつもりだったマオでしたが、とある事情で「ソロ」、ひとりキャンプになってしまいました。
“genius” は「天才」
“bark” は「木の皮」という意味ですよ。
それでは、Let’s listen together!
Solo Camping – ソロキャンプ
月曜と火曜は、直訳と意訳の間ぐらいの和訳1パターンです。
Ryosuke: 見つけた!
Mao: リョウスケ!やっと来た!今何時かわかってる?
Ryosuke: 8時。
Mao: そう、午後8時!
私たち、一緒にキャンプに行くことになってた。
一緒っていうのは、同じ場所に2人がいるってこと。
何があったの?
Ryosuke: 言ったじゃないか、マオ。
仕事で問題があったんだ、俺が対応しないといけない問題だったんだ。
Mao: ええ、でも長くはかからないって言ってたわ。
Ryosuke: そう思ったんだ。
でも、状況はずっと大変だったんだ、会社が言ってたより。
Mao: それで言ってるのね、だから夜の8時に来たって。
Ryosuke: そうだよ!
電車に乗って、それからタクシーに乗ってきたんだ、できるだけ早くここに着くために。
ほら?まだスーツを着てるだろ。
Mao: それは分かるけど、それでもあなたはすごく遅刻した。
Ryosuke: ごめん。本当にごめん。
Mao: 今日は最悪だった。
朝すごく早く起きて、ひとりで山を運転して登ったのよ。
それから、ひとりでテントを張って、火を起こして、料理も全部ひとりでしたの!
これはデートじゃないわ。
ソロキャンプよ!
Ryosuke: ひとりじゃなかったよ。
君がずっと心の中にいたよ。
(ずっと君のことを想っていたよ)
Mao: でもあなたはここにいなかった!
Ryosuke: わかってる、ごめん。
僕がやるよ、ここからは全部。
君はただ座ってて…
痛っ!
Mao: 登山靴を履かないと、ドレスシューズ(革靴)じゃなくて。
もう少しでケガをするところだったわ!
Ryosuke: 気をつけるよ。
Mao: (ため息)お腹空いた?
Ryosuke: ああ。何も食べてないんだ、朝食から。
Mao: 私も食べてない。
Ryosuke: え?食べてないの?僕を待たなくて良かったのに。
Mao: 違う。
言って正解は「ありがとうマオ、ひとりで夕食を作って、僕を待っててくれて。」
Ryosuke: ありがとうマオ、ひとりで夕食を作って、僕を待っててくれて。
それに、おいしそうな匂い。
これはクリームシチュー?
Mao: あなたの好物よ。
みんなキャンプでカレーを作るから、何か違うことをしたかったの。
パンも焼いたわ。
Ryosuke: 君は天才だ!本当に愛してる!
Mao: まだ許してないわ。
お皿とスプーンを出してくれる、食べるから。
Ryosuke: もちろん。
えっと、マオ。
スプーンが見つからないんだけど。
Mao: あー、やだ!
出るのに急いでて、家にスプーンを置いてきたと思う。
Ryosuke: じゃあ、作ろうよ。
Mao: え?
Ryosuke: ナイフ持ってるよね?
Mao: 持ってるわ。でも…
Ryosuke: 棒を探そう。
ここに良いのがある。
まず、棒から皮をはがす。
それから、棒の先に丸い場所を作る、シチューをすくえるように。
(直訳:それがシチューを保持できるように)
ほら出来た!
Mao: すごい!あなたが天才!私じゃなくて。
Ryosuke: ありがとう。
これで許してくれる?
Mao: 考えるわ。
別れないって約束する、もう1本スプーンを作ってくれたら。
Ryosuke: 俺と別れようとしてたの?
Mao: それだけさみしかったの!
話すのをやめて、もう1本のスプーンを作り始めて!
Ryosuke: まかせて!
エンディング 森崎ウィンさんのトーク
I was that lonely.
それだけさみしかったのは分かるけど!
キャンプが大好きな僕から言わせていただくと、それもキャンプの良さなんです!
キャンプ好きを語りだしたら時間が足りなくなりますので、良かったらですね、テキストに僕からメッセージを書いてますので、続きはそこで読んでいただけたらなと思います。
それでは、See you tomorrow.