NHKラジオ英語番組『エンジョイ・シンプル・イングリッシュ』
2025年6月16日(月)放送分
発見!世界のお祭り
『The Midsummer Festival』
スウェーデン 夏至祭
全文和訳してみました。
英語学習の参考にしてくださっている方もおられますので、直訳寄りにしております。
- 巻末のword listの訳を使用しています
- 英語の語順になるべく沿わせています
- 意訳は私なりの解釈です
- 極端に意訳した部分は直訳文も記載しました
森崎ウィンさんのオープニングとエンディングトークも、書き起こししています。
お役に立てれば幸いです。
テキストには英文スクリプトのみ掲載されています。
オープニング 森崎ウィンさんのトーク
Enjoy Simple English.
森崎ウィンです。
毎週月曜日にお伝えするのは「Festivals on Planet Earth、世界のお祭り」です。
地球への移住をもくろむ、宇宙人のイチカとバチカ。
今回、イチカが訪ねたのは、スウェーデンで夏の訪れを祝う「ミッドサマー祭り」です。
ストーリーに出てくる、
“summer solstice” は「夏至」のことです。
では、早速聞いてみましょう。
The Midsummer Festival – スウェーデン「夏至祭」
月曜と火曜は、直訳と意訳の間ぐらいの和訳1パターンです。
Ichika: こちらイチカ。
バチカ、私の位置を教えてくれる?
Bachika: もちろん。
君はスウェーデン中心部、ダーラナ地方にいるよ。
Ichika: わかった、じゃあ調査開始!
Bachika: 待って!伝えておかないといけないことがあるんだ。
今日は夏至、1年で一番昼が長い日だよ。
何かおかしなことに気づいたら、教えてね。
Ichika: 了解。
*****
Ichika: この森はとても穏やかだな。
ん?あれは何?背の高い柱で、花や葉っぱで飾られている。
Man: こんにちは!メイポールを見るのは初めてかい?
Ichika: え?
Man: これは夏至祭のシンボルだよ。
Ichika: 夏至祭?
Man: みんなが輪になってこの柱の周りを踊るんだ。
カエルみたいに跳ねたりもするんだよ!
Ichika: カエル…
カエルって何ですか?
Man: ゲロゲロ!ゲロゲロ!
Ichika: ああ!動物ですね!
Man: その通り。
Ichika: それで、夏至祭はどんな種類のお祭りですか?
Man: 夏の訪れを祝うお祭りだよ。
Ichika: 夏?
Man: ここ北欧では、1年のほとんどが寒くて暗いんだ。夏は本当に短いから、特別な時期なんだよ。私たちにとって、真夏はクリスマスと同じくらい大切なんだ。
Ichika: ああ、なるほど!
私の故郷の惑星も1年の半分は暗いです、だから、どんなに太陽が特別か分かります!
Man: 故郷の惑星?
Ichika: つまり…故郷のことです!
Woman: ねえ!食事の準備ができたわよ!
Ichika: わあ、これすごい!
Woman: 茹でジャガイモのサワークリーム添えと、酢漬けの魚を食べるの。
そしてデザートには、イチゴにホイップクリームを付けて。
これを食べると、夏が来たって感じが本当にするわ!
Ichika: これが夏の味ですね!
Woman: そうね。
あ、食べる前に、お花を摘みましょう。周りを見てみて。
Ichika: わあ!
黄色、紫、白、オレンジ…。
このお花をどうするんですか?
Woman: 花冠を作るのよ。
Ichika: 花冠?
Woman: 伝統なの。
日が長い時期に、女性や子供たちはお花を摘んで、そのお花で冠を作るの。
どうぞ、あなたはこれにするといいわ!
Ichika: わあ!すごくかわいい!ありがとうございます。
Woman: 今夜寝るとき、枕の下にその花冠を入れてみて。
未来のパートナーの夢を見るかもしれないわよ!
Ichika: えっ?!
Woman: 古いスウェーデンの言い伝えよ。
Ichika: へぇ!
Woman: 私の冠は作り終えたし。
もうすべて準備できたわね!
Ichika: このお祭りは、とても穏やかですね。
Woman: 穏やか?
え、違うわよ!
食後は、歌って、踊って、跳び回るのよ!
Ichika: ああ、カエルダンス!
ゲロゲロ!ゲロゲロ!
Woman: (笑う)
*****
Bachika: イチカ?夏至の間に何か変わったことに気づいた?
Ichika: うん、間違いない。
この惑星では、みんながその日、カエルに変身するらしい!
Bachika: カエル?!どういう意味?!
Ichika: ゲロゲロ!ゲロゲロ!
エンディング 森崎ウィンさんのトーク
行ってみた~い!
緑あふれる外のテーブルでみんなで食べる食事にデザート。
最高じゃないですか!
さてみなさん、ここでクイズです。
カエルの鳴き声は、何だったでしょうか?
tick-tock, tick-tock, tick-tock
正解は、ribbit, ribbit. でした~!
参考リンク
- 「Midsummer Festival」を紹介しているYouTube動画リンクです。
物語に出てきた、カエルダンス、メイポール、花冠、食事、デザートが、すべて撮影されています。何もかも北欧らしくておしゃれ~。
スウェーデンの公用語はスウェーデン語ですが、多くのスウェーデン人は英語も話します。この動画のナレーションは、イギリス英語寄りアクセント。エレガントな雰囲気が演出されています。