NHKラジオ英語番組「エンジョイ・シンプル・イングリッシュ」
2024年4月24日(水)放送分
2024年10月23日(水)再放送
世界に誇るメイド・イン・ジャパン
「Camera Phones -カメラ付き携帯電話-」
全文和訳してみました。
森崎ウィンさんのオープニングとエンディングトークも、書き起こししています。
英語学習の参考にしてくださっている方もおられますので、直訳寄りにしております。
- 直訳8割、意訳2割を意識しています
- 巻末のword listの訳をできるだけ使用しています
- 英語の語順になるべく沿わせています
- 意訳は私なりの解釈です
- 極端に意訳した部分は直訳文も記載しました
お役に立てれば幸いです。
テキストには英文スクリプトのみ掲載されています。
オープニング 森崎ウィンさんのトーク
You’re listening to Enjoy Simple English.
森崎ウィンです。
今年度、毎週水曜日は「Japan’s Top Inventions」
今回の発明は「カメラ付き携帯、Camera Phones」
携帯で撮った写真を、その場で相手に送るのは今では当たり前のことですが、その第一号が生まれたのは日本だったってこと、みなさん、ご存じでしょうか?
早速聞いてみましょう!
Camera Phones -カメラ付き携帯電話-
現在、カメラ付きの携帯電話は世界中で使われています。ですが、最初のカメラ付き携帯電話は日本で作られました。この素晴らしい発明について、詳しく見ていきましょう。
1999年、より多くの人々が携帯電話を所有するようになりました。
ある通信会社では、高尾 慶二氏が、新しい携帯電話端末の開発を担当していました。
「私たちは市場参入が遅かったので、何か違うものを作る必要がありました。」
ある日、高尾氏は、彼にアイデアを促す出来事に出会いました。
彼と彼の両親は、有名な観光地を訪れていました。彼らはゴンドラリフトに乗り、まもなく、富士山の美しい景色が現れました。
「両親は『わあ、とてもきれいね!』と言っていました。しかし、近くの女性は誰かにメールを送っているようでした。私は不思議に思いました、なぜ彼女は富士山を見ていないのかと。」
その後、高尾氏がテレビ番組を見ているとき、彼は突然理解しました。その番組では、多くの女子高生が常にカメラを持ち歩いている、と放送されていました。
高尾氏は考えました。
「もしかしたら、ゴンドラの女性は、富士山の美しい景色について誰かに伝えようとしていたのかもしれない。もし携帯電話にカメラを追加すれば、人々は写真を撮ってすぐに送ることができるだろう。」
とはいえ、高尾氏はカメラ付きの携帯電話を作ることができるのでしょうか?
幸運にも、家電会社が興味を示しました。その家電メーカーの画面付きビデオカメラがヒットしたため、同じ技術を使って携帯電話を作ることを望んでいました。
2000年3月、カメラ付き携帯電話の試作品が、高尾氏に見せられました。写真は取れましたが(直訳:それは動作しましたが)、高尾氏はさらに(機能を)求めました。
当時、女子高生たちは、頻繁に写真ブースへ一緒に行き、シールに写真を印刷していました。(プリクラ)
高尾氏は考えました。
「もしカメラ付き携帯電話が自撮りできれば、人気になるだろう。」
試作品では、カメラは裏側にあり、画面は前面にありました。そのため、写真を撮るときに自分自身を見ることができませんでした。高尾氏と開発チームは、自撮りができる可能な策を探しました。
その後ある日、チームメンバーが車を運転しているとき、彼らはカーブミラーからインスピレーションを得ました。カーブミラーは曲がっているので、広い範囲を映すことができます。
すぐに、小さい1cmの鏡がカメラレンズの横に付けられました。携帯電話を持ち上げると、鏡に1人以上の人が映るようになりました。携帯電話は、まさにその時、自撮りができるようになりました。
他の問題を解決した後、カメラ付き携帯電話はほぼ完成しました。
さあ、最終テストの時です。チームメンバーが自撮りを撮って高尾氏に送りました。高尾氏は携帯電話が鳴るのを緊張して待ちました。
写真が彼の画面に表示されました。
「写真は、はっきりとしていました。それを見るのは素晴らしい気分でした。」
2000年11月、カメラ付き携帯電話が日本で販売され、女子高生たちにヒットしました。
カメラ付き携帯電話は、新しいコミュニケーション手段への扉を開きました。
参考リンク
ストーリーの元となったNHK WORLD JAPANの番組動画です。
動画の公開期限は2025年2月17日までです。
和訳にあたり、下記のサイトを参考にしました。
エンディング 森崎ウィンさんのトーク
自分が見た景色を誰かにシェアしたい、もうそのために生まれたカメラ携帯。
いやー、これはすごい発明ですよね。
僕も写真をやるから、やっぱ自分が見てる景色っていうのをシェアしたいって気持ちはすごく分かるので、ほんとにこの発明のおかげで非常に助かっております(笑)
それでは、See you tomorrow.