NHKラジオ英語番組『エンジョイ・シンプル・イングリッシュ』
2024年5月15日(水)放送分
2024年11月13日(水)再放送
世界に誇るメイド・イン・ジャパン
「Shinkansen -新幹線-」
全文和訳してみました。
森崎ウィンさんのオープニングとエンディングトークも、書き起こししています。
英語学習の参考にしてくださっている方もおられますので、直訳寄りにしております。
- 直訳8割、意訳2割を意識しています
- 巻末のword listの訳をできるだけ使用しています
- 英語の語順になるべく沿わせています
- 意訳は私なりの解釈です
- 極端に意訳した部分は直訳文も記載しました
お役に立てれば幸いです。
テキストには英文スクリプトのみ掲載されています。
オープニング 森崎ウィンさんのトーク
It’s time for Enjoy Simple English!
森崎ウィンです。
毎週水曜日は「Japan’s Top Inventions」
今回の発明は「新幹線」
東京ー大阪間の鉄道での移動時間を、半分以下に縮めることに成功した、技術者たちの物語です。
それでは聞いてみましょう!
Shinkansen -新幹線-
新幹線ができる前のことをご存知でしたか?東京から大阪まで電車で移動するのに6時間半かかっていました。
今日は、どのようにして優秀な技術者のグループが、世界的に有名な「新幹線」を作ったのか見ていきます。
この物語は1950年代に始まります。
当時、さらに多くの人々が車や飛行機で移動を始めていました、電車の代わりに。
この問題を解決するために、才能ある技術者たちが日本中から、新幹線プロジェクトのために集められました。
目的は列車を作ることでした、時速200kmで走れる列車です。
列車の設計を担当した技術者は、三木 忠直氏でした。
第二次世界大戦中、三木氏は神風特攻隊に使用された飛行機を設計しました。
彼は悲しみました、実に多くの若者が亡くなったことを、自分の飛行機で。
戦後、三木氏は鉄道会社に入社しました、なぜなら、鉄道産業は平和の産業だと考えたからです。
高速列車にとって、良い形状が重要であると、三木氏は考えていました。
彼はよく言っていました。
「デザインが美しければ、列車は速くスムーズに走る。」
(直訳:列車は空気中を早くスムーズに動く)
田中 眞一氏は技術者で、三木氏と一緒に働いていました。
田中氏は、新幹線車両の模型をたくさん作りました。
ですが毎回、三木氏は否定しました。
(直訳:ダメだと言いました)
三木氏は、最終的にいくつかの模型を承認し(直訳:良いと言い)、それらは風洞実験が行われました。
(直訳:風力装置を使ってテストが行われました)
風洞実験については、和訳分の最後にある参考リンクをご参照ください
彼らは、飛行機の機首(前部、フロント部分)のようなデザインに決定しました。
次に、車輪を付ける(車体の)下部を作る時が来ました。
これを担当した技術者は言いました。
「日本で最も速い列車は、当時、時速110kmで走りました。
誰にも分かりませんでした、何が起こるのか、時速200kmでは。」
テスト中、速度が時速200kmまで上がると、車輪が揺れ始めました。
揺れが悪化すると、列車は線路から外れる可能性がありました。
それは大災害になるでしょう。
(車輪設計担当の)技術者は何日も考えました。
そして彼は解決策を思いつきました。
彼は列車が左右に動くのを止めました、車輪に金属板を追加することで。
それから、列車が上下に動くのを止めました、ゴム片を使うことで。
さあ今こそ、新幹線を試験用線路で試す時です。
1963年3月30日、技術者たちが新幹線に乗り、実験走行が始まりました。
最初、ことは順調に進みました。
しかし、列車の速度が時速200kmに達すると、新幹線は揺れ始めました。
全員が緊張しました。
新幹線は脱線してしまうのでしょうか?
(直訳:新幹線は線路から落ちるのでしょうか)
ですがその後、揺れは止まりました。設計は上手くいきました!
その後すぐに、新幹線は時速256kmに達しました。これは新たな世界記録でした。
1964年、新幹線は東京から大阪への運行を開始しました。
所要時間はたったの3時間10分でした。
(直訳:3時間10分しか時間がかかりませんでした)
優秀な技術者たちによって生み出されたこの素晴らしい発明は、日本での旅行を快適で便利なものにし続けています。
参考リンク
和訳にあたり、下記のサイトを参考にしました。
三木忠直さんの記事
田中眞一さんの記事
(季刊 新日鉄重金 Vol.1(2013年10月)「鉄道ものがたり」参照)
風洞実験について
エンディング 森崎ウィンさんのトーク
もう新幹線ってすごい発明ですよね。
今の形はもう飛行機から離れて、どんどんどんどんカッコよくなってます。
今年の3月には福井県まで延伸されましたね。
早速、僕、先日ね、福井の「桜まつり」に合わせて、行かせていただきました。
それでは、See you tomorrow.
おまけ
森崎ウィンさんが、福井県での北陸新幹線開業イベントに出演されたことに関する記事です。
おわり