NHKラジオ英語番組「エンジョイ・シンプル・イングリッシュ」
2024年5月6日(月)放送分
2024年11月4日(月)再放送
オリジナル・ショート・ストーリー
「Bread Eating Race -パン食い競争-」
全文和訳してみました。
森崎ウィンさんのオープニングとエンディングトークも、書き起こししています。
英語学習の参考にしてくださっている方もおられますので、直訳寄りにしております。
- 直訳8割、意訳2割を意識しています
- 巻末のword listの訳をできるだけ使用しています
- 英語の語順になるべく沿わせています
- 意訳は私なりの解釈です
- 極端に意訳した部分は直訳文も記載しました
お役に立てれば幸いです。
テキストには英文スクリプトのみ掲載されています。
オープニング 森崎ウィンさんのトーク
You’re listening to Enjoy Simple English.
This is your navigator Morisaki Win.
毎週月曜日お伝えするのは、オリジナルのshort stories。
今日は「Bread Eating Race、パン食い競争」
小学校の運動会でパン食い競争が行われます。
しかし、先生がある生徒のために便宜をはかったことが、ちょっとしたトラブルにつながります。
レースのアナウンスを楽しみながら聞いてみてくださいね。
では、Let’s listen!
Bread Eating Race -パン食い競争-
放送を聞きながらや、テキストの英文を読みながら意味が取れるように、スラッシュリーディング訳にしております。
和訳だけを読むと不自然に感じられる部分がありますこと、ご了承くださいませ。
先生:じゃあ、みんな、メンバーには賛成ですか、パン食い競争の?
生徒:はい!
先生:素晴らしい!
明日の運動会、楽しみましょう!
また明日!
生徒:さようなら。
*******
ゲンタ:あのー、タナカ先生?
先生:どうしましたか?ゲンタ?
ゲンタ:先生に話したいことがあります。
僕はパン食い競争をしたくないです。
先生:どうして?
ゲンタ:僕はあんパンが嫌いなんです。
気分が悪くなるんです。
先生:そうか…
ゲンタ:ひもからぶら下がっているパンは、全部あんパンですよね?
僕は食べられないので、だから…
先生:心配しなくていいよ、先生にアイデアがある!
*******
生徒1:ねえねえ、何を発見したと思う?
僕たちのパン食い競争、4つがあんパンで1つがカレーパンになるって。
生徒2:ほんとに?第7グループだけ?なんで?
ゲンタ:(心の声)どうしよう!
どうやって彼は知ったんだろう?
生徒1:聞いたんだ、僕たちのグループの誰かがあんパンを食べられないって。
だから、先生がカレーパンをぶら下げたんだ、その生徒のために。
生徒2:ずるいよー!僕だってカレーパン食べたい!
ゲンタ:(心の声)僕はどうすればいいんだ?
タナカ先生、みんなが僕のカレーパンを食べようとしてます!
ミユキ:私はあんパンの方が好きよ。
生徒1:そんなにあんパンが好きなら、食べてもいいよ、ミユキ
ゲンタ:(心の声)僕はできるだけ早く走らないと!
アナウンス:次は第7グループです。
位置について、ヨーイ、ドン!
3年生の最後のグループが、今、5つのパンに向かって走っています。
すごい、このグループは全員がとても真剣で速いです!
生徒たちは、現在、第4コーナーを曲がり、間もなくパンエリアに到着します。
生徒たちは互角に競り合ってます!
誰が最初にパンを食べ、レースに勝つのでしょうか?
あれ?全員が1つのパンの周りに集まっています。
ゲンタ:カレーパンは僕のだよ!
生徒1:ゲンタ、これは競争だ!
誰が食べてもいいんだ!
生徒2:僕もカレーパンが食べたい!
アナウンス:何が起きているのでしょうか?
あ、先生が生徒たちの方へ走っています。
先生は生徒たちを落ち着かせることができるのでしょうか。
先生:やめなさい、やめなさい!
君たちは何をしてるんだ?
ゲンタ:タナカ先生、みんなが僕のカレーパンを食べようとしてるんです。
生徒1:ゲンタ、君だったの?
生徒2:それはすごく不公平だよ!
どうしてゲンタは特別なんだ?
生徒1:僕はシナモンロールが食べたかった!
生徒2:僕はチョコチップパンが食べたかった!
先生:静かにしなさい、みんな。
思い出して、これは競争だよ。
どのパンを手に入れるかじゃないんだ。
アナウンス:生徒たちは先生を囲んでいます。
そして先生は困っているようですね。
待ってください。見えますね、1人の女子生徒が残りのパンをすべて口に入れています!
あれは…
生徒1:ミユキ!どうして全部のパンを食べてるの?
ミユキ:私あんパンが大好きなの!
みんながあんパン食べないなら、私が全部もらうわ!
先生:ミユキ、パン食い競争のルールは、パンを1つ食べるだけでいいんだよ…
ミユキ:ゴールで会いましょう!
生徒2:待って、パンを全部持っていかないで!
アナウンス:これで、第7グループの勝者はミユキさんです!
エンディング 森崎ウィンさんのトーク
運動会、なつかしいなー。
やー、実はミャンマーって運動会ってものがなくて、ただ、たまにみんなで、じゃ外行ってちょっとゲームをしましょうとか、ちょっと体動かす遊びをしましょうということで、その時にパン食い競争もどき、みたいなことはやったことはありました。
では、今日の英語のポイント。
That’s not fair.
「ずるいよー」とか。
あと、”neck and neck”
これすごい表現ですよね。
体の部位を使って表現するんですけれども、
They’re neck and neck.
「互角に並んでる」とか、ほんとに競ってるときに使ったりする表現です。
それでは、Join us again tomorrow.