NHKラジオ英語番組『エンジョイ・シンプル・イングリッシュ』
2024年7月9日(火)放送分
ショート・コメディ
「Time -時計たちの時間-」
「Electric Fans -扇風機-」
全文和訳してみました。
英語学習の参考にしてくださっている方もおられますので、直訳寄りにしております。
- 直訳8割、意訳2割を意識しています
- 巻末のword listの訳をできるだけ使用しています
- 英語の語順になるべく沿わせています
- 意訳は私なりの解釈です
- 極端に意訳した部分は直訳文も記載しました
森崎ウィンさんのオープニングとエンディングトークも、書き起こししています。
お役に立てれば幸いです。
テキストには英文スクリプトのみ掲載されています。
オープニング 森崎ウィンさんのトーク
Enjoy Simple English.
森崎ウィンです。
毎週火曜日は、短編のショートコメディ「Comedy Sketches」
今日お届けするのは「Time」
アンティーク時計とデジタル時計の会話。
そして「Electric Fans」
暑い日にクーラーが動かなくなってしまい、困っている娘と父親の話。
この2本でございます。
それでは聞いてみましょう!
Time -時計たちの時間-
こちらの日本語訳は、放送時の会話のテンポに合わせ、日本語らしく主語の省略や戻り訳などをしています。
Antique Watch: 私はアンティーク時計よ。
私にはとても洗練されたデザインが施されていて、上品なの。
Digital Watch: 俺はデジタル時計さ。
おしゃれで現代的なんだ。
Antique Watch: ふん。デジタル時計は役に立たないわ、電池が切れると。
Digital Watch: 君は誰かにねじ巻かれないと、じゃなきゃ役に立たない。
Antique Watch: 人々は私のそういうところが大好きなの。みんな私の面倒を見るのが好きなのよ。
Digital Watch: 手間がかかりすぎだね。(仕事が多すぎる)
Antique Watch: 何て言った?
あなたは大量生産されているから、特別じゃないわ。
Digital Watch: それなら、君はただの過去の遺物だね!
Antique Watch: そんなこと言わないでよ。私の気持ちが傷つくじゃない。
まあ、あなたはたくさんの機能がありすぎて、時計と呼ばれるべきじゃないけど。
Digital Watch: 俺は便利で使いやすいんだ。人々は俺のそういうところが大好きなのさ!
あっ、お客様だ!
Customer: すみません、時計を探しているんですが。
うーん…わぁ、このアンティーク時計のデザイン、大好きだわ。
Antique Watch: やった!
Digital Watch: 僕を選ぶべきです!時間以上のことを教えることができます!
Antique Watch: 静かにして!彼女に話をさせて。
Customer: でも、タイマー付きのものを探しているんです。
Digital Watch: 俺!俺!
Antique Watch: 流行を追わないで!独自性よ!私を選んで!
Customer: ああ、あれを買おうと思います、紫の砂が入った3分砂時計。
Both Watches: 砂時計?それは時計じゃないって!
Electric Fans -扇風機-
こちらの日本語訳は、放送時の会話のテンポに合わせ、日本語らしく主語の省略や戻り訳などをしています。
Daughter: めっちゃ暑い!
エアコンをつけていい、お父さん?
Father: もちろん。
Daughter: あれ?動かないよ。
Father: 壊れてるのか?
このエアコンは古いからな。
こんなことが起きるかもしれないと心配してたんだ。
代わりに扇風機を使うしかないようだな。
Daughter: ええ、やだ!
Father: 何もないよりましだよ。
Daughter: でも、扇風機ってただ熱い空気を混ぜるだけよ!
Father: そんなことないよ。
父さんが子供の頃は、みんな扇風機を使っていて、大丈夫だったよ。
Daughter: でも今は2024年よ。
今の夏はもっと暑くなってるわ。
Father: 扇風機をつけてみよう、そしたら父さんが何を言っているか分かるよ。
あれ?動かないな。
Daughter: それも壊れてるの?
Father: 待って、待って。
もしかしたらコンセントがささってないかも(電源につながってないかも)。
確認してくれる?
Daughter: つながってるわ、お父さん!
Father: 本当か?どこかで接続の悪いところがあるかもしれないな。
俺のドライバーをくれる?
あっという間に修理するよ。
Daughter: じゃあお父さん、プロにエアコン修理を頼んだ方が良くない?
お父さんはもっと壊すもん、お父さんが「修理」しようとすると。
Father: ちょっと待ってって。
暗くなってきたな、電気をつけてくれる?
Daughter: はーい、お父さん!
あれ?電気もつかない!
街灯も消えてる!
Father: ああ、停電か。
エンディング 森崎ウィンさんのトーク
僕もね、子供の頃、ミャンマーに住んでた時、この停電 “blackout” たくさん経験しましたよ。
やっぱり子供だったから怖かったですよ。
そして、あの時計の話、最終的に “hourglass” 砂時計を選んだという(笑)
でもこう、アンティークな手巻き時計、あの “wind” 巻く、巻いて使う時計、憧れますねー。
でもやっぱり、”smart watch” ですかね。
See you tomorrow.