NHKラジオ英語番組『エンジョイ・シンプル・イングリッシュ』
2024年8月29日(木)放送分
古典が語る西洋の知恵
「Orion -オリオン-」
全文和訳してみました。
英語学習の参考にしてくださっている方もおられますので、訳し方が異なる2パターンで日本語訳をしました。
- スラッシュリーディング訳
英文を前から訳す
意味はほぼ直訳
テキスト巻末のWord Listの訳を使用しています - 自然な日本語訳
英文を後ろから訳す(返り読み)
意訳を含み日本語らしい文章
森崎ウィンさんのオープニングとエンディングトークも、書き起こししています。
お役に立てれば幸いです。
テキストには英文スクリプトのみ掲載されています。
オープニング 森崎ウィンさんのトーク
Enjoy Simple English.
森崎ウィンです。
毎週木曜日は、2019年度に放送した「Wisdon from the West」をお送りしています。
「ギリシャ神話」”Greek Myth” から、西洋の表現や考えなどを学びます。
今日お送りするのは「Orion、オリオン」です。
3つの星が連なっているオリオン座。
その星座の由来です。
それでは、聞いてみましょう。
発音:Orion /əraɪən/
Orion -オリオン-
訳し方が異なる2パターンの和訳をしています。
- 放送を聞きながら英語の語順で意味を取りたい場合
→ スラッシュリーディング訳をご覧ください - 物語の全体的内容を理解したい場合
→ 自然な日本語訳バージョンをご覧ください
スラッシュリーディング訳バージョン
英文を前から訳し、意味はほぼ直訳です。
放送を聞きながらや、テキストの英文を読みながら意味が取れるようになっています。
和訳だけを読むと不自然に感じられる部分がありますこと、ご了承くださいませ。
多くの人が知っています / 星座を / オリオンと呼ばれる。
しかし / あなたは知っていますか? / それ(オリオン座)についての物語を。
たくさんの異なるバージョンがあります / その物語に / そして / こちらがその1つです。
オリオンは巨人でした / そして / 彼は息子でした / ポセイドンの / 海の神である。
だから、彼は歩くことができました / たとえ最も深い海の中でも。
彼はまたハンサムでした / そして / とても優れた狩人でした。
ある日、彼は狩りに行きました / アルテミスと一緒に / 狩りの女神である。
彼らは良い友達になりました。
アルテミスは好意を持ちました / オリオンに / とても。
彼女は思いました。
「私は女神だ / 狩りの。
しかし / 私はまた女神でもある / 純粋な関係の。
私は誰とも結婚できない。
でも / 私は強く心をひかれる / オリオンに対して、そして / 私は思う / 彼と結婚したいと。」
アルテミスは双子の兄弟がいました / アポロという名の。
彼(アポロ)は怒りました / 彼の妹とオリオンに。
彼はしばしば言いました / アルテミスに。
「妹よ、私は知っている / お前が幸せだと / オリオンと一緒にいて、でも / お前は恋をしてはいけない / 彼に。
お前は女神だ / 純粋な関係の。」
アルテミスは答えました。
「私は話したくない / それについて。放っておいて。」
アポロは満足しませんでした。
数日後、オリオンは歩いていました / 海を。
彼の頭だけが波の上に出ていました。
オリオンがはるか沖合にいたので / 彼の頭は小さな黒い点のようでした。
(so~that~構文)
アポロは彼を見ました、そして / 彼は考えを思いつきました。
「私は知っている / 良い方法を / 止めるための / 私の妹の愚かな考えを!」
アポロは妹のところへ行きました / そして / 言いました。
「妹よ、俺は知っている / お前が弓術が得意だと。
でも / お前は命中させることができるか? / 何かを / とても遠くの。」
アルテミスは言いました。
「それは馬鹿げた質問ね。
あなたは知っているでしょ / 私が命中させることができると / 何でも。」
そこで / アポロは頼みました。
「じゃあ、俺に見せてくれ。
お前は見えるかい? / あの黒い点が / 遠くにある。
それ(黒い点)は動いている / 海の上で。
それ(黒い点)はとても小さい / だから私は思わない / お前が命中されることができるとは / それ(黒い点)を。」(so~that~構文)
アルテミスは見せたかったのです / 彼女の兄に / 彼が間違っていることを。
そこで / 彼女は引き出しました / 彼女の弓矢を / そして / 見ました / 注意深く / その黒い点を。
彼女は放ちました / 矢を、そして / それは命中しました / オリオンの頭に。
彼は殺されました / アルテミスによって、でも / 彼女は知りませんでした / これを / まだ。
陸で、アルテミスは微笑みました / 彼女の兄に。
「ほら、私があなたにそう言ったでしょ。」
彼女は微笑んでいました / 波が運ぶまで / オリオンの遺体を / 彼女の足元に。
「あー、いや!オリオンだわ!」
彼女は泣きに泣きました。
その後、彼女は置きました / オリオンを / 空に / 星座として。
彼は巨人です / ベルト、剣、ライオンの皮 / そして / こん棒を持つ。
多くの興味深い物語があります / 星座の / ギリシャ神話に由来する。
これで / あなたは知っています / オリオンの物語を / 狩人の。
自然な日本語訳バージョン
英文を後ろから訳し(返り読み)、意訳も含み日本語らしい文章にしています。
多くの人が、オリオンと呼ばれる星座を知っています。しかし、その物語についてご存知ですか?
その物語にはさまざまなバージョンがあり、こちらがその1つです。
オリオンは巨人で、海の神ポセイドンの息子でした。そのため、彼は最も深い海でも歩くことができました。彼はまた、ハンサムで、とても優れた狩人でもありました。
ある日、彼は、狩りの女神アルテミスと狩りに出かけました。2人は良い友人になりました。
アルテミスは、オリオンにとても好意を抱きました。彼女は思いました。
「私は狩りの女神。でも、純粋な関係の女神でもある。私は誰とも結婚することはできない。でも、オリオンが大好き。彼と結婚したい。」
アルテミスには、アポロという双子の兄弟がいました。アポロは、妹とオリオンに腹を立てました。
アポロは、しばしばアルテミスに言いました。
「妹よ、オリオンと一緒にいて幸せなのはわかるが、お前が彼に恋することはできない。お前は純粋な関係の女神だ。」
アルテミスは答えました。
「その話はしたくないわ。放っておいて。」
アポロは不満でした。
数日後、オリオンは海を歩いていました。彼の頭だけが波の上に出ていました。オリオンが、はるか沖合にいたので、その頭は小さな黒い点のようでした。
アポロは彼を見て、アイデアを思いつきました。
「妹の愚かな考えを止める良い方法がある!」
アポロは妹の元へ行き、言いました。
「妹よ、お前が弓術が得意なことは知っている。だが、すごく遠くのものを命中させることができるか?」
アルテミスは言いました。
「それは馬鹿げた質問ね。私が何でも命中させられることは、知っているでしょ。」
そこでアポロは言いました。
「じゃあ、見せてくれ。遠くにあるあの黒い点が見えるか?海の上で動いている。とても小さいから、命中させられないと思うね。」
アルテミスは、兄が間違っていることを示したいと思いました。
そこで、彼女は弓矢を引き出し、黒い点を注意深く見ました。彼女は矢を放ち、それはオリオンの頭に命中しました。オリオンはアルテミスに殺されましたが、彼女はまだそのことを知りませんでした。
陸で、アルテミスは兄に微笑みました。
「ほら、言った通りでしょ。」
彼女は微笑んでいました、波がオリオンの遺体を、彼女の足元に運んでくるまでは。
「あーいや!オリオンだわ!」
彼女は泣きに泣きました。
その後、彼女は、オリオンを星座として空に置きました。彼はベルト、剣、ライオンの皮、そしてこん棒を持つ巨人です。
ギリシャ神話に由来する星座について、たくさんの興味深い物語があります。
これで、狩人オリオンの物語がわかりましたね。
エンディング 森崎ウィンさんのトーク
悲しい…
そんなことがあったの?オリオン座。
いやー、もう、ねー、矢で射抜かれてしまったっていう。
それもそうなんですけれども、僕が一番びっくりしたのは、
Orion、どんだけ大きいんだよ!海を渡っても頭が出るっていう。
はい、See you tomorrow!