NHKラジオ英語番組『エンジョイ・シンプル・イングリッシュ』
2024年8月30日(金)放送分
ルパン ~怪盗紳士~
「The Red Silk Scarf -赤い絹のスカーフ 最終話-」
全文和訳してみました。
英語学習の参考にしてくださっている方もおられますので、訳し方が異なる2パターンで日本語訳をしました。
- スラッシュリーディング訳
英文を前から訳す
意味はほぼ直訳
テキスト巻末のWord Listの訳を使用しています - 自然な日本語訳
英文を後ろから訳す(返り読み)
意訳を含み日本語らしい文章
森崎ウィンさんのオープニングとエンディングトークも、書き起こししています。
お役に立てれば幸いです。
テキストには英文スクリプトのみ掲載されています。
オープニング 森崎ウィンさんのトーク
It’s Friday!
エンジョイ・シンプル・イングリッシュ
森崎ウィンです。
毎週金曜日は「怪盗紳士ルパン」
今日は「赤い絹のスカーフ」最終話です。
ルパンに導かれて事件を知ったガニマ―ル刑事。
再会を約束した日がやって来ました。
なんでルパンは、事件現場に残された赤いスカーフが欲しかったのでしょうか。
そこがポイントになりそうですねー。
Let’s dive into the story!
前回までの『The Red Silk Scarf』
ここまでの3話です。
The Red Silk Scarf -赤い絹のスカーフ 最終話-
訳し方が異なる2パターンの和訳をしています。
- 放送を聞きながら英語の語順で意味を取りたい場合
→ スラッシュリーディング訳をご覧ください - 物語の全体的内容を理解したい場合
→ 自然な日本語訳バージョンをご覧ください
スラッシュリーディング訳バージョン
英文を前から訳し、意味はほぼ直訳です。
放送を聞きながらや、テキストの英文を読みながら意味が取れるようになっています。
和訳だけを読むと不自然に感じられる部分がありますこと、ご了承くださいませ。
12月29日がやってきた。
それはその日だった / ルパンとガニマールの会合の。
ガニマールは到着した / 再び / 古い家に / すべてが始まった(古い家)。
ルパンが話した / 最初に。
「あなたは持っていますか? / スカーフを。」
「ああ、半分だ / それ(スカーフ)の。」
「比べてみましょう。」
彼らは広げた / 2つのスカーフの切れ端を / テーブルの上に。
それらは合った / 完璧に。
「ガニマール、あなたは見たい / 血のついた指紋があるかどうかを / 私のスカーフに、そうでしょう?」
ルパンは持った / 彼の切れ端を / 窓に向けて、すると / ガニマールは嬉しそうな声を上げた。
「ああ、はっきりと見える / 5本全部の指紋が。」
「ご覧の通り、ガニマール、それは彼の左手です。
だから / 私はわかりました / 彼が左利きだと。」
ガニマールは素早く取った / そのスカーフを / そして / それを入れた / 彼のポケットに。
「見せていただけますか? / あなたの切れ端を?」
ルパンは確認した / 飾り房を / その端にある / 赤い絹のスカーフの。
「あなたは覚えていますか? / 歌手の使用人が話したことを / あなたに。
私は聞いています / 彼女(使用人)が言ったと / その歌手は裁縫がとても得意だと。
私は好奇心を持ちました / そして / 開きました / その飾り房の1つを / そのスカーフの / あなたのポケットにある。
中に / メダルがありました / 彼女に幸運をもたらすための。
かわいいでしょ?
それで / そのことが私を考えさせました。
彼女は隠しているに違いない / 何か大事なものを / もう半分の中に / 同様に。」
「大事なもの?」
「ええ。ほーら!」
その瞬間、ルパンは取り出した / 輝く青い石を / その飾り房の1つから。
それはサファイアだった。
「だから / 私はあなたに頼んだんです / それを持ってくるように / 私のところへ。」
「この泥棒め!返せ!」
ルパンは返した / 赤いスカーフを / しかし / サファイアは持ったままだった。
「私が取っておきます / これを。
私は与えませんでしたか? / あなたに / 手掛かりを / この事件を解決するための、
そして / あなたは追いませんでしたか? / それらを / 犬のように。
さあ、いい子になって / そして / お家に帰るんだ / 血の(ついた)スカーフを持って /あなたが必要にしている / 殺人者を逮捕するための。
どうだい?」
ガニマールはとても怒った / そして / 彼の銃を向けた / ルパンに。
「これが私の考えだ!
手を上げろ、ルパン!」
「私はそれを使わないでしょうね / もし私があなたなら。
あなたのお手伝いさん、キャサリンおばさんは、私の友人です。
私は彼女に頼みました / 水を入れるように / あなたの銃に / 今朝。」
ガニマ―ルはショックを受けた。
彼は銃を入れた / 彼のポケットに / そして / 突然 / 走った / ルパンに向かって。
その時 / ガニマールは思い出した / すべての時間を / ルパンが彼を負かした / そして / 立ち止まった。
「賢明な選択です。」
しかし / ルパンが動いた時 / ドアに向かって、ガニマールは / 反射的に / 止めようとした / 彼を。
お返しに、ルパンはガニマールを打ち倒した / 彼の頭で。
ルパンは逃げた / 笑いながら。
20分後、ガニマールは渡された / 手紙を / 彼の部下の1人から。
そこには書かれていた。
「あなたは人を信用します / あまりにも。
もし誰かがあなたに言ったら / あなたの銃が濡れていると、あなたは信じるべきではない / その人を / そして / 引き金を引きなさい。
たとえそれが私でも。
もしあなたが引き金を引いていたら(英文は”pulled the trigger”が省略されている)、あなたはわかったことでしょう / これら2つのことを。
1つは、そのあなたの銃が濡れていなかった。
2つ目は、あなたの家政婦は、誠実で忠実です / あなただけに。
あなたの心からの友人
アルセーヌ・ルパン」
自然な日本語訳バージョン
英文を後ろから訳し(返り読み)、意訳も含み日本語らしい文章にしています。
12月29日がやってきた。ルパンとガニマールが会う日だった。
ガニマールは、すべてが始まった古い家に再び到着した。ルパンが最初に話し始めた。
「スカーフは持っていますか?」
「ああ、スカーフの半分だ。」
「比較してみましょう。」
彼らは、2つのスカーフの切れ端をテーブルの上に広げた。2枚はぴったりと合った。
「ガニマール、あなたは、私のスカーフに血の指紋が付いているか見たいんですよね?」
ルパンは自分の切れ端を窓にかざした、すると、ガニマールは嬉しそうな声を上げた。
「ああ、5本全部の指紋がはっきり見える。」
「ご覧の通り、ガニマール、それは彼の左手です。だから、私は、彼が左利きだとわかったんです。」
ガニマールは、素早くそのスカーフを取り、ポケットに入れた。
「あなたの切れ端を見せていただけますか?」
ルパンは、赤い絹のスカーフの端にある飾り房を確認した。
「歌手の使用人があなたに話したことを覚えていますか?使用人が言うには、歌手は裁縫がとても得意だったとか。私は好奇心が沸いて、あなたのポケットに入っているスカーフの飾り房の1つを開けました。中には、彼女に幸運をもたらすメダルが入っていました。かわいいですよね?それで考えさせられたんです。彼女は、もう片方にも同様に、何か大事なものを隠したに違いないと。」
「大事なもの?」
「ええ。ほーら!」
その瞬間、ルパンは、飾り房の1つから輝く青い石を取り出した。それはサファイアだった。
「だから、あなたにもう片方を持ってくるよう頼んだんですよ。」
「この泥棒め!返せ!」
ルパンは、赤いスカーフは返したが、サファイアは持ったままだった。
「私がこれを取っておきます。私があなたに、事件を解決するための手掛かりを与えませんでしたっけ?そして、あなたはそれを犬のように追いかけませんでした?さあ、いい子にして、犯人を逮捕するのに必要な血の付いたスカーフを持ってお家にお帰り。どうです?」
ガニマールは激怒し、ルパンに銃を向けた。
「これが私の考えだ!手を上げろ、ルパン!」
「私があなたなら、それを使いませんね。あなたの家政婦のキャサリンおばさんは、私の友人です。今朝、あなたの銃に水を入れるよう、彼女に頼んだんです。」
ガニマールはショックを受けた。
彼は銃をポケットにしまい、突然ルパンに向かって走った。そのとき、ガニマールは、ルパンが自分を負かしてきた全ての時間を思い出し、足を止めた。
「賢明な選択ですね。」
しかし、ルパンがドアに向かって動き出すと、ガニマールは無意識に彼を止めようとした。お返しに、ルパンは頭突きでガニマールを倒し、笑いながら逃げた。
20分後、ガニマールは、部下の1人から手紙を渡された。
そこには書かれていた。
「あなたは人を信じすぎる。もし誰かがあなたの銃が濡れていると言ったとしても、それを信じてはいけないし、引き金を引かないと。たとえそれが私でも。
もし引き金を引いていたら、あなたは2つのことが分かったことでしょう。1つは、あなたの銃が濡れていなかったこと。2つ目は、あなたの家政婦が、あなただけに忠実で誠実なことです。
あなたの心からの友人
アルセーヌ・ルパン」
エンディング 森崎ウィンさんのトーク
サファイア!
女性が最後まで握りしめていたスカーフに、サファイアの宝石が隠されていたんですねー。
全然わからなかった。
それが目当てだったんですね、ルパン。
さすがでございます。
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