NHKラジオ英語番組『エンジョイ・シンプル・イングリッシュ』
2025年7月29日(火)放送分
オリジナル・ショート・ストーリー
『The Super-Spicy Ramen Challenge』
激辛ラーメン
全文和訳してみました。
英語学習の参考にしてくださっている方もおられますので、直訳寄りにしております。
- 巻末のword listの訳を使用しています
- 英語の語順になるべく沿わせています
- 意訳は私なりの解釈です
- 極端に意訳した部分は直訳文も記載しました
森崎ウィンさんのオープニングとエンディングトークも、書き起こししています。
お役に立てれば幸いです。
テキストには英文スクリプトのみ掲載されています。
オープニング 森崎ウィンさんのトーク
It’s time for Enjoy Simple English.
森崎ウィンです。
毎週火曜日は、オリジナルのショートストーリーをお届けします。
今回は「The Super-Spicy Ramen Challenge」というお話です。
恋人にいいところを見せようと、激辛チャレンジに挑んだナオヤですが、想像を絶する辛さで苦戦してしまいます。
そこで、助け舟を出したのは、意外な人でした。
ストーリーに出てくる、
“slurp” は「すする」という意味です。
それでは、Let’s listen together.
The Super-Spicy Ramen Challenge – 激辛ラーメン
月曜と火曜は、直訳と意訳の間ぐらいの和訳1パターンです。
Aiko: 激辛坦々麺?
Naoya: そう。このラーメン屋は、激辛坦々麺チャレンジで有名なんだ。
普通のラーメンの20倍辛いんだ。
スープも含めて全部食べたら、無料だよ。
Aiko: 20倍辛い?
想像すらできないわ、それがどれほど辛いのか。
Naoya: 中に入ろう。
Customer: うー!喉が焼けてる!それに全身汗だく!
Aiko: ナオヤ、これが良い考えとは思えないんだけど。
Naoya: いや、アイコ。俺はこれに本気なんだ。
(二人がお店に入る)
Owner: いらっしゃいませ!
Aiko: こんにちは。私は醤油ラーメンにします。
Naoya: 僕は、激辛坦々麺チャレンジに挑戦したいです。
Owner: 素晴らしい!
激辛ですが、すごくおいしいんです。心を込めて作ってますので。
全て召し上がったら、無料です。
Naoya: 無料のラーメン。やります!
Owner: では、かしこまりました。
醤油ラーメンおひとつ、激辛坦々麺おひとつ、すぐお持ちします!
Naoya: アイコ、聞いて。
俺は賢くないし、ルックスも良くないかもしれない…
でも1つだけ得意なことがあって…辛いものを食べること!
Aiko: うん、わかった。
Owner: こちら、激辛ラーメンです。
(your = ナオヤの = 激辛)
Aiko: わあ。スープが真っ赤で、唐辛子がいっぱい見える。
本当にこれを食べたいの?
Naoya: 全部食べるよ。よし行くぞ!
(ラーメンをすすり、咳をする)
Aiko: ナオヤ?大丈夫?
食べやすいわよ、麺をすすらなかったら。
Naoya: 本当?
あー!口の中が燃えてるみたいだよ!
Aiko: そんなにがんばらなくていいのに、私に良いところを見せようとして。
Naoya: でも、やりたいんだ。
Aiko: ちょっと待って。
そのどんぶり、ちょうだい。
ナオヤが私のを食べて。
Naoya: え?本当?
(店主に)
代わりに彼女が食べても大丈夫ですよね?
Owner: もちろんです。問題ありません。
私のラーメンが無駄になるのは見たくありませんので。
Naoya: アイコ、分かっておいて。
マジで、マジで辛いから!
Aiko: わかってるわ。
じゃあ、行くわよ!
Naoya: 気をつけて!
ねえ、大丈夫?辛くないの?
Aiko: 今まで食べた中で一番辛い。最高!
Naoya: どういうこと?
Aiko: 今までこれはナオヤに話してなかったけど、私、辛いもの大好きなの!
それにあのね、このラーメン、すごくおいしい!
スープがとても味わい深くて、全部のスパイスの味がわかる。
Naoya: 知らなかったよ、君がそんなに強いとは。
Owner: 水のようにスープを飲んでますね。素晴らしい!
Naoya: 僕の彼女です!
Aiko: 完食!
全部食べました、スープの最後の一滴まで。
Owner: わー、ありがとうございます。
完食したのは、お客様が初めてです。
Aiko: 本当ですか?
Owner: はい。私があのスープを開発するのには何年もかかりましたが、今まで誰も完食しなかったんです。
Aiko: あら、そんなぁ。
Owner: 感謝の気持ちです。
おふたりに、1年間、無料の激辛ラーメンをプレゼントします!
Aiko: やったー!
Naoya: え?あ、どうも。
エンディング 森崎ウィンさんのトーク
僕もね、辛いの大好きだから、初めていくお店で、激辛とかがあると、よく頼んじゃうんですけど大体失敗するんですよ(笑)