NHKラジオ英語番組『エンジョイ・シンプル・イングリッシュ』
2026年5月22日(金)放送分
英語で味わう名作舞台
『The Love Suicide at Sonezaki Part 3』
曽根崎心中 第3回
全文和訳してみました。直訳と意訳の間ぐらいで訳しています。
森崎ウィンさんのオープニングとエンディングトークも、書き起こししています。
お役に立てれば幸いです。
テキストには英文スクリプトのみ掲載されています。
オープニング 森崎ウィンさんのトーク
It’s Friday!
Enjoy Simple English.
森崎ウィンです。
毎週金曜日にお送りするのは「Stories from the Stage」
今日は「曽根崎心中」の第3回です。
追い詰められた徳兵衛とお初は、ある決断をします。
ストーリーに出てくる、
“porch”は「縁側」ですよ。
Let’s listen together.
前回までの「曽根崎心中」
The Love Suicide at Sonezaki Part 3「曽根崎心中 第3回」
第2回をこてこて浪速節で訳してみましたら、意外に好評でしたので、この先も「曾根崎心中 関西弁バージョン」でいきます~
Narration:
お初が天満屋に戻る、彼女が働いて生活している店である。
人々が彼女に話しかけに来る。
People:
お初、徳さん大変なん?
People:
うちのお客さんが言うてはった、徳さん殴り殺されたって。
Narration:
お初が話す。
Ohatsu:
もう何も言わんといて。
辛すぎる。いっそのこと死にたいわ。
Narration:
突然、彼女は気付く、外にいる徳兵衛に。
彼女は中にいる人たちに嘘をつく。
Ohatsu:
ほんま悲しい。
ちょっと外に行ってくる。
Narration:
彼女は徳兵衛に静かに話しかける。
Ohatsu:
私、気が狂いそうやったんよ、あなたのことが心配で。
Narration:
それから彼女は顔を徳兵衛の笠の中にうずめ、静かに泣く。
徳兵衛もまた涙に暮れる。
Tokubei:
俺は騙されたんや。
この状況から逃げられへん。
Narration:
家の中からの声が、お初に早く戻るよう急かす。
Ohatsu:
徳様、私の着物の下に隠れて。
Narration:
お初は徳兵衛を着物の後ろに隠し、縁側へ歩いていく。
徳兵衛は縁側の下へ行く。
お初は煙管に火をつけ、縁側に座る、徳兵衛が隠れている上である。
突然、九平次と仲間たちが天満屋にくる。
Kuheiji:
まいど、お嬢さんたち。
客は要らんか?わしみたいな。
Narration:
店の主人が使用人に、煙草の盆と酒を持ってくるよう言う。
Kuheiji:
さて、徳兵衛のことを話さなあかんな。
あいつは悪いことして、評価を落としよった。
あんたに言い訳しようとするかもしれんけど、絶対信じたらあかんで。
Narration:
徳兵衛の体が怒りで震える。
お初は、彼が出てくるかもしれないと恐れ、自分の足を優しく彼にあてた、落ち着かせるために。
お初の涙が彼女の頬を伝う。
Ohatsu:
私は徳様のことを、長く存じ上げております。
お互いの深い秘密も知っていますし、彼は正直なお人です。
かわいそうに、
こんなことがあった後では、徳様には死ぬ道しか残されていません。
私が知りたいのは、あの方にその覚悟があるかどうかです。
(歌舞伎のセリフ:この上は徳さまも死なねばならぬ品なるが、死ぬる覚悟がききたい。)
Narration:
彼女は独り言のふりをしながら、足の動きで徳兵衛に話しかけているのだと合図をする。
徳兵衛はお初の足首を掴み、自分の喉にあてる。
それが彼の答えである。
徳兵衛は死ぬ覚悟ができている。
Ohatsu:
ええ、そうに違いありません。
どれだけ長く生きるかなんて、大事ではないわ。
人は死なねばならぬのです、恥を克服するために。
Narration:
九平次が驚く。
Kuheiji:
何を言うてんねん!
もし徳兵衛が死んだら、わしがお前の客になるやんか。
Ohatsu:
おおきに。
でも、私はあなたを殺さなあかんかも、もしそうなったら。
それでもいいの?
あの人なしで、どうやって生きていけるの。
徳様、私もあなたと一緒に死ぬわ。
Narration:
お初は足で徳兵衛に触れる。
徳兵衛はその足を両手で抱きしめ、縁側の下で静かに涙を流す。
縁側にいる徳兵衛の上で、お初もまた感情を隠しきれない。
何も言葉は交わされないが、二人の心は一つになっていた。
九平次が去り、店の主人が夜の終わりを告げる。
使用人たちは眠りに落ちる、頭を枕にのせるとすぐに。
夜は短く、時刻は午前二時前だった。
エンディング 森崎ウィンさんのトーク
縁側の下に隠れている徳兵衛は、お初の足を自分の首にあて、死ぬ覚悟があることを伝えていましたね。
いや~、切ない。
See you next Monday!



