NHKラジオ英語番組「エンジョイ・シンプル・イングリッシュ」
2024年4月11日(木)放送分
2024年10月10日(木)再放送
古典が語る西洋の知恵
「The Rabbit and the Turtle -うさぎと亀-」
全文和訳してみました。
英語学習の参考にしてくださっている方もおられますので、直訳寄りにしております。
- 直訳8割、意訳2割を意識しています
- 巻末のword listの訳をできるだけ使用しています
- 英語の語順になるべく沿わせています
- 意訳は私なりの解釈です
- 極端に意訳した部分は直訳文も記載しました
お役に立てれば幸いです。
テキストには英文スクリプトのみ掲載されています。
オープニング 森崎ウィンさんのトーク
Hello, everyone.
You’re listening to Enjoy Simple English.
森崎ウィンです。
毎週木曜日は「Wisdom from the West」
2019年度に放送した「古典が語る西洋の知恵」をお送りいたします。
今日お送りするのは、あの有名な「The Rabbit and the Turtle、うさぎと亀」です。
早速聞いてみましょう。
The Rabbit and the Turtle -うさぎと亀-
山々が美しい日のことでした。風がやさしく吹き、太陽が木々の葉を通して輝いていました。
山のすべての動物たちが、一緒に静かに午後を楽しんでいました。
すると、ウサギが話し始めました。
ウサギ:何かしようよ!
そうだ、わかった。
誰が一番早く走れるか見てみようよ!
亀:それはいい考えだね。
ウサギ:カメさん、僕と競争してみる?
亀:うん、楽しそうだね。
ウサギ:アハハ!でも君はとても遅いじゃないか!
そんなに足が短いし、背中に重い甲羅もある。
どうやって走るつもり?
亀:僕はレースに勝つために走らなくていいんだ。
ウサギ:何を言ってるだい?
僕が風のように速く走れることを知らないの?
亀:君が速いことは知ってるよ。でも、僕は勝つよ。
僕とレースをする?それとも、カメに負けるのがこわい?
ウサギ:ハハハ。これは実におもしろい。
だけど、君が負けたいなら、レースをしてあげるよ。
そこで、キツネに、スタート地点、コース、ゴールを選んでもらいました。
その後、ウサギとカメはスタートラインに立ち、レースを始めるためのキツネの合図を待ちました。すべての動物たちが、彼らの周りに立って応援しました。
キツネ:位置について、よーい、ドン!
ウサギは走り去りました、風のように速く。
カメは歩き始めました、いつもの速さで。
ウサギは走りに走りました、カメを大きく引き離すまで。
(直訳:ウサギは走りに走りました、カメのはるか前方まで。)
ウサギは少し立ち止まりました。
ウサギ:アハハ。カメはほんとにのろいな。
僕がこのレースに勝つことは分かってるんだ。
彼が今、僕に追いつくなんて絶対できないさ。
ああ、何て美しい日なんだろう!
ここの草はとても柔らかい。
少し休もうかな。それから、ゴールに向かって走ろう。
そしてウサギは草の上に横たわり、目を閉じました。彼は長くいるつもりはありませんでした。ですが、穏やかな日差しと風が気持ちよく、眠くなってしまいました。しばらくして(直訳:数分後)、ウサギは眠ってしまいました。
ウサギが眠っている間、カメは歩き続けました。彼は決して一度も止まりませんでした。彼は歩きに歩いて、ほぼゴールまで来ていました。
ちょうどそのとき、ウサギが目を覚ましました。
ウサギ:ああ、気持ちよかった。
さあ、また走り始める準備ができた。
さて、あののろまなカメはどこかな…
何だって!まさか!
ウサギはカメを見ました。カメはほぼゴールにいました!
ウサギはとても驚きました。ウサギはできるだけ速く走り始めましたが、カメはウサギより先にゴールラインを越えました。
カメはウサギに言いました。
亀:僕は遅いかもしれない、でも歩き続けたんだ。
ゆっくり着実にやれば競争に勝つ。
(急がば回れ)
エンディング 森崎ウィンさんのトーク
いやー、この物語は小さい頃から聞かされた物語ですね。
僕の今、台本に「あなたはどっちですか?」って書いてあるんですけれど、僕は多分…
ウサギです(笑)
地道にコツコツやること、大事ですね。はい。
それでは、See you tomorrow.
おまけ
ご本人はウサギタイプとおっしゃってましたが、コツコツとキャリアを積み重ねてこられたことがわかるインタビュー記事がございましたので、シェアします。