NHKラジオ英語番組『エンジョイ・シンプル・イングリッシュ』
2026年6月10日(水)放送分
世界の偉人伝
『Chiri Yukie』知里幸恵
全文和訳してみました。直訳と意訳の間ぐらいで訳しています。
森崎ウィンさんのオープニングとエンディングトークも、書き起こししています。
お役に立てれば幸いです。
テキストには英文スクリプトのみ掲載されています。
オープニング 森崎ウィンさんのトーク
Enjoy Simple English.
森崎ウィンです。
毎週水曜日は、2022年度に放送した「Heros and Giants、世界の偉人伝」です。
今回は、絶滅の危機に瀕していたアイヌの文化を、文字に記録し、日本語で紹介した「知里幸恵」です。
早速、聞いてみましょう。
Chiri Yukie「知里幸恵」
アイヌ民族は先住民族です、日本の北部、特に北海道の。
アイヌには書き言葉がありません、そこで、彼らは子供たちに教えました、歴史や伝統を、物語を通して。
1800年代後半、政府は人(移住者)を送り始めました、日本の本土から北海道へ。
アイヌ民族は多くの土地を失いました、そして、強制的に伝統的な生活様式を放棄させられました。
これにより、アイヌ民族は困難になりました、伝統を共有することが。
しかし、ある一冊の本がこの状況を救いました。
その鍵となった人物は知里幸恵でした、アイヌの若い女性です。
こちらが彼女の物語です。
知里は1903年に生まれました。
彼女が6歳の時、叔母と祖母と一緒に暮らすことになりました、祖母は経験豊富な語り部でした。
彼女(祖母)の物語を聞くことで、知里は学びました、アイヌの生活の仕方を。
地元の小学校では、アイヌ民族は自分たちの言語を話すことは許されていなかったので、知里は日本語も学びました。
15歳の時、知里は言語学者と出会いました、東京から来た金田一京助という。
彼はアイヌ文化の保護に取り組んでいて、知里の祖母と話したいと思っていました。
知里は驚きました、金田一が本当にアイヌ文化を学びたいと思っていることに。
彼女は思いました。
「私もアイヌ文化を守るため役に立ちたい。」
金田一は知里の言語能力を高く評価しました。
彼は彼女に手伝って欲しかった、東京で彼の仕事を、ですが彼女は行くことができませんでした、なぜなら心臓がとても弱かったからです。
そこで、金田一は知里にノートを送り、アイヌの物語を書き留めてほしいと頼みました。
知里は物語を書きました、アイヌ語と日本語の両方で。
彼女は、アイヌ語の音を書きました、日本語とローマ字を使って。
金田一は彼女のノートに、びっくり仰天しました。
知里はアイヌの物語を翻訳しただけでなく、多くのことを書き記しました、アイヌの人々の日常生活についても。
(構文:not only A but also B )
金田一はアイヌに関する本を作りたいと考え、知里に再び頼みました、手伝うために東京に引っ越してほしいと。
今度は、知里は東京へ行きました。
彼女は金田一と彼の家族の家に滞在し、彼に協力しました、物語が正しく翻訳されているか確認するために。
あるとき、知里は心臓発作を起こし、ベッドで安静にしていなければなりませんでしたが、仕事を続けました。
ついに、1922年9月18日、彼女はチェックを終えました、本の最後のページの。
悲しいことに、知里はその夜に亡くなりました。わずか19歳でした。
知里の死後から約1年後、彼女の本が出版されました。
知里は本に書いていました。
「もしもっと多くの人が私の本を読んでくれたら、私と私の民族は幸せになるでしょう。」
多くの人がその本を読み、知りました、アイヌ民族の暮らし方を、初めて。
アイヌは歴史が文字で記録されていません、でも知里の懸命な努力のおかげで、彼らは彼らの物語を共有できるのです、世界中の人々と。
エンディング 森崎ウィンさんのトーク
知里幸恵さん、19歳の若さで亡くなってしまいましたが、彼女の本は、今では英語やフランス語などに翻訳され、世界中で読まれているそうですよ。
See you tomorrow.

