NHKラジオ英語番組『エンジョイ・シンプル・イングリッシュ』
2026年9月1日(火)放送分
オリジナル・ファンタジー・ストーリー
『The Almost-Forgotten Dream Part 1』
忘れかけていた夢(前編)
全文和訳してみました。直訳と意訳の間ぐらいで訳しています。
森崎ウィンさんのオープニングとエンディングトークも、書き起こししています。
お役に立てれば幸いです。
テキストには英文スクリプトのみ掲載されています。
オープニング 森崎ウィンさんのトーク
Enjoy Simple English.
森崎ウィンです。
毎週火曜日は「Short Fantasy Stories」
今週と来週は「忘れかけていた夢」というお話です。
還暦を目前に、義理の母より、旅館の女将を引き継いだユキ。
ある日、久々に友人と会い、若い頃の夢を思い出します。
そしてそのあと、不思議なことが起こります。
ストーリーに出てくる、
“mother-in-law” は「義理の母」
“fortune teller” は「占い師」という意味ですよ。
早速、聞いてみましょう。
The Almost-Forgotten Dream Part 1「忘れかけていた夢(前編)」
(旅館にて)
Kazuhiko’s mother:
ユキさん、私は引退します、そしてあなたが新しい女将になるのよ。
頼りにしてるわ、あなたとカズヒコに、この旅館をもっと良くしてくれると。
Yuki:
ありがとうございました、これまでいろいろと教えていただいて。
あなた(お義母様)は素晴らしい女将でした。
Kazuhiko:
ありがとう、おふくろ。
俺たち、がんばるよ。
Narration (Yuki):
30年以上が経っていた、結婚して、夫のカズヒコの実家の旅館で働き始めてから。
義理の母は時々厳しかったけれど、私は一生懸命働き、今では私を信頼してくれている。
夫が常に私を支えてくれたことは助けになった、彼は決して多くを語らなかったけれど。
それでも、時々私は思う、「私は正しい選択をしたのか?」と。
*****
Kaori:
ユキ、久しぶりね。
Narration (Yuki):
今夜、私は元同僚のカオリとレストランで会っている。
私たちはかつて働いていた、客室乗務員として。
Kaori:
旅館の経営って、すごく大変そうね。
Yuki:
うん、私たちは働くの、ほとんどの人が休んでる時に。
最近は外国人客が多いから、前より忙しくなったわ。
Kaori:
驚かないわ。
あなたの英語はずっと素晴らしかったもの。
Yuki:
ありがとう。
それで、あなたはどうなの?
Kaori:
いい感じよ。
夫も私も今年退職するの。
たくさん旅行する予定よ、一緒に。
Yuki:
いいわね!
義理の母が引退するから、これからは私、女将になるの。
しばらく引退できそうにないわ。
Kaori:
でも休みは取れるんでしょ?
何か本当にやりたいことはあるの?
Yuki:
うーん…
結婚する前、夢は海外留学だったの。
*****
Narration (Yuki):
初めてだった、私が友達の誰かに話したのは、自分の夢について。
胸が少し痛んだ、それがもう決して叶わないと分かってたから。
そして、帰りの駅で…
Fortune Teller:
こんばんは。
何かでお悩みのようですね。
あっ!
落ち込んでるんですね、自分の夢が叶わないと思って。
Yuki:
どうして分かったんですか?
Fortune Teller:
私は占い師です。
さあ、これをどうぞ。
Yuki:
飲み物ですか?
Fortune Teller:
そうです。
それを飲めば、もう一度かつての自分に戻れます。
Yuki:
まさか!そんなのあり得ないわ。
Fortune Teller:
でも可能なんです。
それに、それ(飲み物)はあなたの助けになると思いますよ。
Yuki:
でも…
Fortune Teller:
とにかくどうぞ。
Narration (Yuki):
電車の中で、留学するという夢について考えた。
人生をやり直せるとしたらどうしよう?
ボトルを見た、そして気が付くと、空になっていた。
やがて、あたりに霧がたちこめた。
そして…
*****
Kaori:
ユキ、何をしてるの?
飲み物を出す時間よ。
Narration (Yuki):
信じられなかった!
私は飛行機の中にいた、客室乗務員の制服を着て。
本当に若い頃の自分に戻っていた!
Yuki:
ごめん、カオリ。
すぐに飲み物を配るわ。
Kaori:
ユキ、どうしてそんなにニコニコしてるの?
Yuki:
そう?
Narration (Yuki):
私は楽しむことにした、若い頃の自分の時間を。
エンディング 森崎ウィンさんのトーク
ユキさん、気付いたら若い頃の自分に戻ってましたね。
一体この先どうなるのでしょうか!
See you tomorrow!


