NHKラジオ英語番組『エンジョイ・シンプル・イングリッシュ』
2026年4月24日(金)放送分
英語で味わう名作舞台
『KANJINCHO Part 4』
勧進帳 第4回
全文和訳してみました。直訳と意訳の間ぐらいで訳しています。
森崎ウィンさんのオープニングとエンディングトークも、書き起こししています。
お役に立てれば幸いです。
テキストには英文スクリプトのみ掲載されています。
オープニング 森崎ウィンさんのトーク
It’s Friday!
エンジョイ・シンプル・イングリッシュ
森崎ウィンです。
毎週金曜日は「英語で味わう名作舞台」
今日は「勧進帳」最終回です。
関所の役人、富樫に見破られそうになった義経。
その疑いを晴らすため、弁慶は主君の義経を杖で打ち据えました。
果たして、窮地を切り抜けられるのでしょうか。
ストーリーに出てくる、
“demon” は「悪魔」
“punish” は「罰する」
“impolite” は「無礼な」という意味ですよ。
それでは、聞いてみましょう。
前回までの「勧進帳」
KANJINCHO Part 4「勧進帳 第4回」
直訳と意訳の間ぐらいで訳したつもりですが、聞いた雰囲気のまま書くと、大河ドラマ調になってしまいました…
Narration:
山伏の格好をした義経と兵たちは、まさに関所を無事に通り抜けようとしていた。
しかし、富樫が止める、荷運びの姿をした義経を。
弁慶は怒ったふりをして、杖で義経を打つ。
弁慶が言う。
Benkei:
急げ!動け!
Narration:
富樫が彼らを止める。
Togashi:
そなたが何と言おうと、この者を通すわけにはいかぬ。
Narration:
門の番士たちが刀を抜く。
山伏たちも、刀に手をかける。
僧たちがあまりにも荒々しい様子は、悪魔でさえ恐れるほどである。
(構文:so ~ that ~)
弁慶が語りかける。
Benkei:
まだ我らを信じぬのなら、この荷運びを連れて行きなされ。
奴を問い詰めるなり、何でも好きなようになさればよい。
さもなければ、拙者の手で奴を打ち据え、殺してやる!
Togashi:
そう早まるな。
そなたは考えた、この者がしたと、我々に義経公だと思わせるようなことを。
ゆえに、そなたは奴を殴った。
拙者の間違いであった。
今はそなたを信じよう。
この男を連れ、門を通るがよい。
Narration:
富樫と番士たちが去ると、弁慶が頭を深く下げる、主君の前で。
義経が語りかける。
Yoshitsune:
弁慶、そなたの機転は並外れてすばらしいものであった。
私はそなたの主君であるが、そなたは私を打ったのだ、私を救うために。
Benkei:
たとえ芝居であったとしても、私は、我が殿を打ちました。
私は神に罰せられるでしょう。
Narration:
弁慶は決して泣かない。
だが今、彼は人生で初めての涙を流す。
義経が弁慶の手を取る。
Yoshitsune:
私は兄上(頼朝)のために戦った。
兄上の敵を海の底へ沈めた。
それでもなお、兄上は私の死を望んでおられる。
なにゆえ、こんなことが私に起こっておるのだ?
Benkei:
殿は戦場で何日も過ごされました、山や海辺で寝起きしながら。
それでもなお、兄君に追われておられます、三年間。
心が張り裂けそうです。
Narration:
弁慶は泣きすぎ、その姿は、まるで雪によって折り曲げられた花のようである。
(構文:so ~ that ~)
Benkei:
されど、我らは急いで去らねばなりませぬ。
Narration:
ちょうどその時、背後で声が聞こえる。
富樫である。
Togashi:
待たれよ!
先ほどは無礼をいたした。
酒を持ってきた。共に飲もう。
Benkei:
いただきます。かたじけない。
Narration:
一行は共に酒を飲む。
Togashi:
山伏の頭殿、我らのために舞ってはくれぬか?
Benkei:
かしこまりました。
Narration:
弁慶が舞い始める。
弁慶は幼き頃、寺の特別な儀式で舞ったことがあった。
弁慶は舞い続けながら、義経と兵たちに合図をする、去るようにと。
そして弁慶は杖を取り、富樫に礼をし、彼もまた去る。
義経、弁慶、そして家来たちは感じていた、虎の尾を踏み、毒蛇の口を逃れたような。
一行は北へ急ぐ、陸奥の国へ向かって。
エンディング 森崎ウィンさんのトーク
よかった!無事に通れて。
これ、実は、
富樫が全部見抜いていたんだけど、弁慶の姿に心を打たれて、一行を見逃した、
ということだそうです。
いや~、深いね~。
See you next week!




