NHKラジオ英語番組『エンジョイ・シンプル・イングリッシュ』
2026年8月28日(金)放送分
英語で味わう名作舞台
『La Traviata Part 4』
椿姫 最終回
全文和訳してみました。直訳と意訳の間ぐらいで訳しています。
森崎ウィンさんのオープニングとエンディングトークも、書き起こししています。
お役に立てれば幸いです。
テキストには英文スクリプトのみ掲載されています。
オープニング 森崎ウィンさんのトーク
It’s Friday!
エンジョイ・シンプル・イングリッシュ。
森崎ウィンです。
毎週金曜日は「英語で味わう名作舞台」
今日は、オペラ「椿姫」の最終回です。
死が迫るヴィオレッタは一人、質素な部屋でアルフレードを待っています。
どんな結末を迎えるのでしょうか。
それでは、聞いてみましょう。
前回までの「椿姫」
La Traviata Part 4「椿姫 最終回」
時が経ちました。
夜明け、ヴィオレッタは一人ベッドに横たわっています。
寝室は質素で、もはやかつての華やかさはありません。
外では、カーニバルが始まろうとしています。
医師が診察しに来ます。
「気分はどうですか?」
「体はつらいですが、魂は安らかです。」
「気をしっかり持って。
すぐ良くなりますから。」
医師が部屋を出ると、ヴィオレッタのメイドが彼女の容態を尋ねます。
彼は答えます。
「彼女の命はあと数時間です。」
メイドが部屋を離れ、ヴィオレッタが一人きりになると、彼女はそっと手紙を取り出します、胸元に大切にしまっていた(手紙)。
(keep ~ near one’s heart:(胸元に・心に)大切に持っている)
それはアルフレードの父親からの手紙です。
「あなたは約束を守ってくれました。
ありがとう。
決闘が行われ、アルフレードは外国へ行きました。
ですが私は彼に話しました、あなたが私たち家族のためにしてくれたことを。
息子はできるだけ早く戻ってくるでしょう、あなたに許しを請うために。
私も行きます。
あなたには明るい未来が待っています。」
「遅すぎるわ。
待っても待っても、二人は来ない。
私はもう変わってしまった。
頬にはもう赤みがない。
アルフレードの愛がとても恋しい。
神様、この堕ちた女をお許しください。」
突然、メイドが寝室へ駆け込んできます。
「ヴィオレッタ様、今日は気分が良いですよね?」
「ええ、なぜ?」
「興奮しないと約束してくださいますか?」
「ええ、何なの?」
「嬉しいサプライズです!」
「アルフレード!彼なの?
ああ、早く彼を中に入れて!」
メイドがドアを開け、アルフレードが駆け込んできます。
ヴィオレッタとアルフレードは、互いに抱き合います。
(fall into each other’s arms:お互いの腕の中に飛び込む、抱き合う)
「僕のヴィオレッタ!
今、すべてを知ったんだ。
君なしでは生きていけない。」
「まだ生きてるわ。
だって悲しみは私を殺せない。」
「どうか悲しまないで。
父と僕を許してくれ。」
「許すべきことなんて何もないわ。」
「パリを離れよう。
二人で一緒に生きていくんだ。
君はまた元気になって、僕の人生の光になる。
未来は僕たちに微笑んでくれるよ。」
ヴィオレッタはその言葉を繰り返し、立ち上がろうとします。
彼女はとても弱っていて、ベッドに倒れ込みます。
彼女はメイドにドレスを持ってくるよう頼みます、でも、もう着る力がありません。
アルフレードは驚いて、メイドに言います。
「医者を呼んでくれ!」
「私、生きたい!
どうしてこんなに若くして死ななければならないの、こんなに長く悲しんできたのに。」
「ヴィオレッタ、落ち着いて。
君の悲しみが僕を殺しそうだ。」
その時、アルフレードの父親が到着します。
「約束通り来ました。」
「遅すぎますわ。
もう死ぬところです。」
「私はなんと愚かな老人だったことか。
過ちを犯してしまった。」
ヴィオレッタは突然ベッドから立ち上がります。
「不思議だわ。
痛みが消えた。
生きてる感じがする。
ああ、私、生きるわ!」
そして、ヴィオレッタは床に倒れ、亡くなります、彼女を愛した人々に囲まれて。
エンディング 森崎ウィンさんのトーク
19世紀のヨーロッパ。
愛よりも身分や世間体が優先された社会で、愛し合う二人の悲劇を描いたこの「椿姫」
みなさんは、いかがだったでしょうか。
来週からまた、オペラの作品をお届けします。
See you next week!





